住まいのヒント

自分だけの小さな世界を作る!SOLSOに聞く、魅惑のテラリウム

「テラリウム」を知っていますか? ガラスの器の中に植物と土や石を自由に配置して、自分だけの小さな世界を作るグリーンの楽しみ方です。作る過程はもちろん、箱庭のような小空間は眺めていても楽しいもの。自分で作るのはちょっと難しいイメージですが、「SOLSO FARM」マネージャーの諸岡和恵さんが「意外と簡単ですよ!」と教えてくれました。


作った人の「好き」が表れるからおもしろい

―テラリウムとは、どんなものですか?

ガラス容器に土を入れて植物や砂利、苔などをレイアウトし、小さな風景を作って楽しむのがテラリウムです。始まりは19世紀、大航海時代のイギリスでプラントハンターが植物を母国へ持ち帰るために考案したのがルーツと言われています。世界中に愛好家が多くいて、ヨーロッパにはたくさんのテラリウム専門店があるぐらい人気ですね。

ハンギングタイプの容器を選んでも楽しいテラリウムエアプランツは容器に入れるだけで手軽にスタートできる
(左)ハンギングタイプの容器を選んでも楽しい。(右)エアプランツは土がいらないので、容器に入れるだけで手軽にスタートできる

―小さな庭のようで、作った人の個性が表れるのがおもしろいですね。

ガラスの中の小さな空間で自分だけの世界を表現できるのが、テラリウムの一番の魅力だと思います。植物はもちろん流木や貝殻、石や小さなオブジェなどを自由に足せるので、箱庭を作るような感覚ですね。「SOLSO FARM」ではスタッフが作ったテラリウムを販売していますが、それぞれ個性が出るので「これはきっとあのスタッフが作ったものだな」と見て分かるんですよ。

―自分でも作れるのでしょうか? 手先が器用でないと難しそう……。

意外と簡単ですよ! 確かに容器の中に植物を植え込んでいくのでちょっと細かい作業ですが、口が広くて手を入れやすい器を選べば大丈夫。口が広いと風も通りやすく、植物の生育にもいいですね。


器と道具選びで、初心者も簡単に作れる

―テラリウムの基本的な作り方を教えてください。

器の底に土を1〜2cmほど敷いて植物を配置し、根っこに土をかぶせて完全に覆います。好みに合わせて土の表面に苔や砂利を散らしてもいいですね。下は細かい砂、上にいくにつれて粒の大きな土や砂利を地層のように重ねると、水やりした時に土が浮かばないのできれいに保てます。
土は水耕栽培用のものを使い、根腐れ防止剤を混ぜておくのがおすすめです。あると便利なのがピンセット、土を足す時に便利な筒状のコンパクトなスコップ。どちらも細かい作業に重宝します。

テラリウムで、手が入らない容器の場合はピンセットで配置下に細かい土、上にいくほど粒が大きな土や砂利を重ねるのがテラリウムのコツ
(左)手が入らない容器の場合はピンセットで配置。(右)下に細かい土、上にいくほど粒が大きな土や砂利を重ねる。写真のように底が木のカバーで覆われている容器は一番底の土が見えにくいのがメリット

―植物は何を植えてもいいんですか?

基本はなんでも大丈夫ですが、おすすめは小さめな植物です。根っこにかぶせる土の量を最小限にした方が、見た目がきれいにまとまるから。ガラス容器の中は湿度が保たれるので、湿気を好むシダ系植物や苔は向いていますね。複数の植物を寄せ植えしても楽しいです。

―寄せ植えすると、小さな庭のようになりますね。

はい。寄せ植えのコツは、性質が近いものを組み合わせること。サボテンや多肉植物といった乾燥を好む植物と水が好きな観葉植物は、一緒に植えない方がベターです。最初に「顔」になる面を決めて、後ろに大ぶりの植物、手前に小さめの植物や石を配置するときれいに仕上がります。

食虫植物「サラセニア」が主役のテラリウムテラリウム容器と植物、砂利などをバイキング形式で選びながら作るのもテラリウムの楽しいところ
(左)食虫植物「サラセニア」が主役のテラリウム。蓋の裏側にLED照明が設置された容器で、夜は植物を幻想的にライトアップしてくれる。(右)テラリウム容器と植物、砂利などをバイキング形式で選びながら作れるSOLSO FARMの「テラリウムバー」コーナー

―世話で気をつけることはありますか?

特に注意したいのが水のやりすぎです。水やりのタイミングは、底にたまった水が完全になくなったらでOK。不安な場合は手で触って、土が乾いているか確認しましょう。ストローのように長い注ぎ口がついていてピンポイントで水やりできるポリ洗浄瓶を使うと調整しやすいです。普通の鉢植えと同じように、直射日光を避けて明るく風通しのいい場所に置いてください。

―近くで眺められるように、デスクやテーブルに置いても楽しそうです。

確かに! 好きな植物や苔類、石などをぎゅっと詰め込んで小さな世界を作れるので、眺めているだけで楽しいですよね。


 
取材:2020年8月
writing:石井妙子
記事内写真提供:SOLSO FARM、SOLSO HOME
タイトル写真提供:カメラマン:永禮 賢 / Satoshi Nagare 出典元:SOLSO FARM BOOK(小学館)