住まいのヒント

手間やコストをかけなくても楽しめる!SOLSOが提案する「頑張らない」グリーンの取り入れ方

暮らしに植物を取り入れたいと思っても「お金がかかりそう」「置き場所がない」「世話ができるか心配」などハードルを感じて、なかなか踏み出せないこともあるもの。けれどグリーンの世界への入り口は、鉢植えや切り花を飾るだけではありません。頑張らず、今すぐ気楽に始められるグリーンの取り入れ方を「SOLSO FARM」マネージャーの諸岡和恵さんに聞きました。


○身近な草花や枝をラフに生けてみよう

植物の取り入れ方にルールはありません。気合いを入れてショップへ買いに行かなくても、例えば外にある草花や拾った枝、ご自宅の庭で育てた花や剪定で切り落とした枝葉など、直感で「色が好き」「形がおもしろいな」と思ったものを手持ちのグラスやピッチャーに生けてみるだけでも楽しいし、季節を感じられます。

生命力の強いローズマリーは香りも楽しめる
外の草花を気軽に摘み取って住まいのアクセントに。生命力の強いローズマリーは香りも楽しめる。「私も、道に生えている草花によくインスピレーションをもらいます」と諸岡さん


「これは飾ったらおかしい」という決まりはないし、雑草と呼ばれてしまうような草花も飾ると意外と素敵なんですよ。鉢植えの植物を選ぶ時は「長い付き合いになるから」と慎重になるかもしれませんが、この方法なら気楽にリーズナブルに、室内にグリーンを取り入れられます。

ローズマリーやエリカ、ユーカリなどをざっくりと生けて飾るだけで賑やかになる
ローズマリーやエリカ、ユーカリなどをざっくりと生けて飾るだけで、いつもの空間が明るくにぎやかに


上の写真は、SOLSO FARMの敷地に生えているハーブや花を摘んで生けたものです。こうして何種類か組み合わせると同じ緑でも色のグラデーションやフォルムの個性が引き立つし、色のアクセントに花を足しても楽しい。シンプルなグラスや花器に飾ると、草花の個性が映えておすすめです。生け方もルールにこだわらず、自由に楽しんでいいと思います。

一種類で絵になる葉ものや枝ものをラフに飾ってもかっこいいですね。例えばユーカリは生けても長く楽しめるし、そのまま吊るせばきれいにドライになるのでおすすめです。1本だけボトルに飾ったりしても素敵ですね。

バサッと生けるだけでかっこいいユーカリの枝
バサッと生けるだけでかっこいいユーカリの枝。庭木として植えるのもおすすめ


○吊るしておくだけでインテリアに!ドライフラワーを自由に楽しもう

生花のような水替えが不要でインテリアとして長く楽しめるドライフラワーも、植物との暮らしの入り口におすすめです。ブーケをそのままドライにしてもいいですし、SOLSO FARM店内でディスプレイしているように、1種類をラフに束ねたものをいくつか並べてもメリハリが出て楽しいですね。もちろん花器やピッチャーに飾っても素敵です。

実ものや花ものを種類別の束にしていくつか吊るせば、インテリアの見せ場にもなる
実ものや花ものを種類別の束にしていくつか吊るせば、インテリアの見せ場にもなる


ドライフラワーは古道具やカゴなど器の自由度も高いので、初心者も気軽に始められる水がいらないドライフラワーは古道具やカゴなど器の自由度も高いので、初心者も気軽に始められる


花や葉もの、枝ものなど、どんな植物もドライになりますが、乾燥すると花びらがポロポロ落ちやすい花もあるので、生花からドライにする場合はお店のスタッフに確認するのがいいと思います。また、どの植物も乾燥するとある程度は色が抜けますが、直射日光が当たらない場所に吊るすと比較的色もちがよくなります。

水分が抜けて乾燥するにつれて全体のボリュームが減るので、それを見越して大きめに束ねておくのもいいですね。ただしあまり大きな束にすると内側が蒸れてしまうので、作り始めは風通しのいい場所に吊るしたり、最初は小分けで乾燥させてドライになってから一つにまとめたりしてみてください。


○スワッグやリース作りのワークショップに参加してみよう

スワッグやリースも世話いらずで、ドライにしても長く楽しめるアイテムです。一から自分で作るのは大変かもしれませんが、SOLSOのショップで開催しているようなワークショップに参加すれば、初めてでも楽しんで作ることができます。

SOLSOでは基本の作り方からレクチャーするのはもちろん、材料になる植物も豊富に揃えているので、好きな植物を思いっきり使ったり新しい組み合わせ方を発見したり、自分らしく作れるのが楽しいと思います。飾った時の思い入れも深まりますね。

SOLSOの各店舗では季節に合わせたワークショップを不定期で開催している
SOLSOの各店舗では季節に合わせたワークショップを不定期で開催(画像協力:SOLSO FARM)


○ユニークなフォルムの多肉植物やサボテンをインテリア感覚で楽しもう

植物選びでは「きちんと世話ができるか」「環境に合うか」を気にしがちですが、一番のポイントは「その植物が好きかどうか」。インテリアを選ぶように、「テレビの横にこれを置いたらかっこいいかも」など、ビジュアル最優先で選ぶのも楽しいと思います。

竜神木・金晃丸・ランポー玉・クラッスラ テトラゴナなど個性豊かなフォルムの多肉植物やサボテン
背の高い「竜神木」、柄のポットと組み合わせた接ぎ木の「金晃丸(キンコウマル)」、星形でとげのない「ランポー玉」、トゲトゲしたフォルムの「クラッスラ テトラゴナ」と、個性豊かなフォルム


おすすめは、一つひとつ色も形も違って個性的な多肉植物やサボテン。サボテンには、写真の「金晃丸(キンコウマル)」のように柱状のサボテンの上に別のサボテンを乗せる「接ぎ木」というものもあり、世界に一つだけのものを見つけられるのがおもしろいところ。インテリアに合わせて、鉢の素材や柄を選んでも楽しいですね。


○どこに置いてもOK!エアプランツを取り入れてみよう

土がない場所で育つエアプランツも、インテリア感覚で自由に飾れるのが魅力です。トレーや皿に乗せて飾ったり棚にそのまま置いたりと自由なので、飾るスペースに悩む人にもおすすめ。気分に合わせて場所を変えても楽しいですね。ただし観葉植物同様、日当たりや水やり、風通しのよさは必要です。

エアプランツの大きな魅力がもう一つ。室内で育てられるのに、花を咲かせてくれるんです。写真はランの仲間ですが、色鮮やかな花が素敵ですよね。花の期間は種類によってさまざまですが、ずっと見守っていた植物が花を咲かせた時の喜びは格別です。

左はコットンキャンディー・右はイオナンタという名前のエアプランツ
花の色がインテリアのアクセントにも。左は「コットンキャンディー」、右は「イオナンタ」


グリーンとの付き合い方は自由です。まずは無理のない方法から始めてみれば、自分の好きなものや、もっとこうしたいと思うことに気づくかもしれません。まずは気楽に、一歩踏み出してみてくださいね。
* * *

グリーンのある暮らしを始めたい。でもこまめに世話をする自信はないし、すぐに枯らしてしまうかも……。この記事では、なんとなく不安で踏み出せない人に、マンションでも取り入れやすいインドアグリーンやベランダ植物との付き合い方を、植物のプロ集団・SOLSOのショップスタッフに質問していきます。

 
取材・撮影:2020年2月
writing:石井妙子、photograph:古末拓也(一部)