つくるくらし

SOLSO流!「自分と相性がいいグリーン」の選び方【後編】

「直感を大切に!」と教えてくれた前編に続いて、「SOLSO FARM」マネージャーの諸岡和恵さんにライフスタイルや性格(!)に合わせた選び方を聞きました。



ヒント①ライフスタイルと住まいに合わせて選ぶ

――前回、植物選びでは「好き」という直感が大切だという話を伺いました。とはいえ膨大な植物から選ぶのは難しいし、やっぱり相性も気になります。諸岡さんが考える「こういう人にはこの植物が合う」というヒントがあれば教えてもらえませんか?
 
普段のライフスタイルやご自宅の環境を聞いておすすめを提案することはありますね。その一例を紹介します。ちなみにお店で相談するときは、自宅で置きたい場所の写真を見せてくれると、日当たりや風通しなどの条件からアドバイスがしやすいですよ。
 


●料理好きな人に
〈1〉ローズマリー(ハーブ)
〈2〉アロマティカス(ハーブ)
日当たりと風通しが良い場所なら、ハーブは室内で挑戦してみてもOK。肉料理に重宝するローズマリーは、安定的に水を吸い上げてくれるガラスのポットに入れて。アロマティカスは柔らかな質感が心地よく、葉をソーダ水に浮かべて飲むとさわやかな香りを楽しめます。
 
●子どもがいる家に
〈3〉ハエトリソウ(食虫植物)
〈4〉ウツボカズラ  ネペンテス(食虫植物)
動きがある食虫植物は子どもに大人気。好奇心をきっかけに、植物に興味を持ってもらえたらいいですね。ハエトリソウは二枚貝のような形の「捕虫葉」がついていて、センサーのような毛に獲物が触れると素早く閉じて捕まえます。ウツボカズラ  ネペンテスは壷のような形の「捕虫袋」に虫を誘って落とすんです。大人もハマりますよ!
 
●狭くて植物を置けない!という家に
〈5〉リプサリス(観葉植物)
〈6〉コウモリラン(観葉植物)
天井から吊り下げるハンギングプランツなら、小さなスペースでも楽しめます。毎日下ろすのは大変なので、水やり頻度が少なくて済む植物がおすすめ。リプサリスは乾燥に強く、垂れ下がるフォルムがハンギング向きです。ダイナミックなフォルムが楽しいコウモリランは、土が乾いたらバケツなどに水を張ってしばらく丸ごとつけておきます。
 
●日当たりが良くない家に
〈7〉シェフレラ(観葉植物)
日陰と乾燥に強い観葉植物。初めて植物を育てる人におすすめを聞かれたら、これを紹介します。植物は一般的に環境の変化に敏感で、日当たりのいいお店から暗い家に持って帰ると調子が悪くなるものもありますが、シェフレラは適応力があるので大丈夫。大きく育つのも楽しみです。
 
●家で過ごす時間が少ない人に
〈8〉サボテン(多肉植物)
〈9〉カランコエ ベハレンシス(多肉植物)
忙しくてあまり手入れができない人も、比較的水やりの頻度が少なくて済む多肉植物なら安心。頻度や見極め方は品種によって違うので、お店で聞いておきましょう。日当たりは大切なので、できるだけ明るい場所に置いてください。
 
 
ヒント②性格に合わせて選ぶ

――もしかして、育てる人の性格によって相性がいい植物もあるんですか?例えば几帳面な人と大ざっぱな人ではおすすめする植物が違ったり……。
 
植物の世話に性格が出ることはあるので、それに合わせて選ぶこともできます。とはいえ、あくまで一つの目安。「こんな選び方もある」というヒントにしてみてください。
 



●「一人で過ごすのが好き」という人に
〈1〉ガジュマル(観葉植物)
大きめの観葉植物を取り入れると、室内でも自然の気持ち良さを感じられて家で過ごす時間が楽しくなります。おすすめは自然な樹形を楽しめるガジュマル。同じ樹種でも一つひとつ枝ぶりが違うので、じっくり好みのフォルムを選んでください。
 
●トレンドに敏感な人に
〈2〉ステファニア(塊根植物)
ユニークなビジュアルで話題の塊根植物。雨季と乾季がある地域で生まれたステファニアは、大きな塊根に貯水機能があり、丈夫で育てやすい品種です。丸くかわいらしい葉っぱは冬になると落ちますが、塊根だけになった姿も意外とかわいいんです。
 
●好奇心旺盛な人に
〈3〉〈4〉水耕サボテン
ガラス容器で育てる水耕サボテンは、普通なら地中に隠れている根っこの動きを観察できるのが楽しいんです。白い根っこが毎日新しく伸びてきて、観察が楽しみになりますよ。
 
●大ざっぱな性格な人に
〈5〉サンスベリア・マソニアナ(黄斑)(観葉植物)
〈6〉サンスベリア・ドラゴンキング(観葉植物)
乾燥に強い品種で、「いつ水をあげたっけ?」と忘れても大丈夫。環境を変えなければ手間がかからず、成長のペースもゆっくり。葉っぱの色や形はさまざまなので、好みのものを見つけてください。
 
●几帳面な人に
〈7〉ロックハルチア ルニフェラ(観葉植物)
〈8〉ブラッサボラ・ノドサ(観葉植物)
両方、ランの一種です。ランは湿度を好み、土や苔の乾き具合を見て一日一回は霧吹きするなど丁寧な世話が大切。毎日のルーティンに組み込める人におすすめです。実は私もラン好きで、家ではこまめに世話しています。
 
●ストレスをためやすい人に
〈9〉ポトス(観葉植物)
よく知られた観葉植物ですが空気を浄化する作用があり、明るいグリーンが目にも爽やか。丈夫な性質なので、あまり神経質にならなくてもよく育ち、気持ちを明るくしてくれます。
 

――なるほど!相性で選ぶのも、自分との縁みたいなものを感じられておもしろいですね。
 
はい。その中でも、「これが好きだな」と感じる気持ちがやっぱり一番大切です。育て方に不安があっても、お店で相談すれば大丈夫。ぜひ、とっておきのひと鉢を迎えてください。



グリーンのある暮らしを始めたい。
でもこまめに世話をする自信はないし、すぐに枯らしてしまうかも……。
この記事では、なんとなく不安で踏み出せない人に、マンションでも取り入れやすいインドアグリーンやベランダ植物との付き合い方を、植物のプロ集団・SOLSOのショップスタッフに質問していきます。
 
取材・撮影:2019年9月 
writing:石井妙子、photograph:古末拓也