つくるくらし

SOLSO流!「自分と相性がいいグリーン」の選び方【前編】

グリーンのある暮らしを始めたい。
でもこまめに世話をする自信はないし、すぐに枯らしてしまうかも……。
なんとなく不安で踏み出せない人に、植物のプロ集団・SOLSOは「ちょっとのコツをつかめば大丈夫。まずは直感でグリーンと向き合って」と頼もしいメッセージを送ります。
マンションでも取り入れやすいインドアグリーンやベランダ植物との付き合い方を、SOLSOのショップスタッフに質問してみました。


今回聞いたのは「初めての植物選び」。       
教えてくれたのは、「SOLSO FARM」マネージャーの諸岡和恵さんです。
 
                                                                          
「好き」という直感を大切に

――住まいにグリーンを取り入れたいけれど、知識も経験もないので何を選んだらよいか迷います。ずばり、初心者におすすめの選び方を教えてください。やっぱり育てやすさは大切ですか?

初心者だからこそ大切にしてほしいのは、「これが好き!」というインスピレーションです。「葉っぱの形がかわいい」「質感が好き」「フォルムがかっこいい」、そのぐらいの気軽な理由でOK。植物にはたくさん種類があって選び切れないかもしれませんが、時間をかけて見ていくと「肉厚の葉っぱが気になるな」「小ぶりなものが好き」など、自分の好みが分かってきますよ。
 



植物好きが高じて、5年前に異業種から転職した「SOLSO FARM」マネージャーの諸岡和恵さん。特にラン科の植物が好きで、自宅ではさまざまな種類を育てているそう
 
 
――「かっこいいから」だけで選んでもいいんですか?
 
もちろんです。好きなものには愛着がわいて、普段からよく眺めますよね。植物にとっては、それがすごく重要なんです。枯らす大きな原因は、放ったらかしにしてしまうことだから。日々愛情を注いで世話できることが一番大切です。

もしも2種類の植物で迷って「自宅は日当たりが良くないからAが育てやすそうだけど、Bの方が好きだな」と感じる場合は、Bを選んだ方がいい。育て方は、お店で聞けば大丈夫ですから!
 

諸岡さんが大好きなラン科の植物を集めたSOLSO FARM内のコーナー。ランと一言でいってもワイルドなものからかわいらしい花をつけるものまで豊富
 
 
――確かに好きでないものを選んでも、世話は続かないかもしれません。
 
昨日まで元気だった植物が突然枯れることはなくて、必ず何かサインを出しているんですよ。普段から観察していれば、「葉っぱが下がってきたな」「虫がついた!」といった小さな変化にも気づいて対策できます。だから枯らすことが心配な人にこそ、好きなグリーンを選んでほしい。毎日見ていると、新芽など小さな変化にも喜びを感じて、植物をどんどん好きになれますよ。

もちろん、「見た目より条件重視の方が安心できる」という人は、そちらを優先してもいい。とにかく、自分が「これだ!」と思うものを選んでみてください。


自然だからこそ、枯らしても落ち込まなくていい

――そうはいっても、恥ずかしながらサボテンさえ枯らしたことがあるので不安で……。
 
その悩み、すごく多いんです!大丈夫、私たちでさえも枯らした経験はありますから(笑)。そんな方には、枯らした時にどんな世話をしていたかヒアリングしてアドバイスします。その分析を生かして、もう一度やってみれば大丈夫。不安な気持ちはすごく分かりますが、やっぱり好きな植物を育てたいじゃないですか。もっと言えば、植物は枯れて当たり前。そんなに心を痛めなくていいんです。
 

サボテンを始め膨大な種類の植物が迎えてくれる多肉植物コーナー。サボテンといえば育てやすいイメージだが、実は種類によって性質は千差万別なのだそう
 
 
――それは意外です!
 
植物を売る私たちが言うのもなんですが(笑)。販売されている植物の多くは野生ではなく、人間の手で品種改良したもの。育てる場所も、特に屋内であれば植物本来の生育環境とは違いますよね。だからこそその命は絶対的なものではなくて、当然、枯れることだってあります。人間と同じように植物も個体差があるから、環境と合わないことだってある。命がある以上、それは避けられないんです。

もちろん反省も大切ですが、枯らすことを怖がって楽しめないのはもったいない。またチャレンジして、グリーンのある暮らしを楽しんでもらえたら嬉しいです。
 


 
取材・撮影:2019年9月 
writing:石井妙子、photograph:古末拓也