お宅拝見

165㎡超の空間とふたつのクローゼット<1/3>

ご夫婦ともにアパレルの仕事をしているTさんご夫妻が、リノベーションをしたのは、築34年のヴィンテージの風合いをもつマンション。高台の斜面に階段状に建つ物件は、室内も2層のスキップフロアになっており、165㎡を超える広々とした面積を誇る。お二人が素材感や色調にこだわって仕上げた空間について、設計者のフーニオデザインの橋本潤さんにも参加いただき、お話をお聞きしました。

165㎡超の空間とふたつのクローゼット

クローゼットを中心に
服とのよい関係を築く空間


――この物件は緑豊かな斜面に階段状に建てられていて、各住戸のルーフガーデンからの眺望も素晴らしく、とても特徴のある建物ですね。選んだ決め手はありますか?

ご主人 ヴィンテージマンションをリノベーションした知人の影響で、以前よりいろいろな物件を探しているうちに、この物件を設計した建築家のことを知り、その人が設計したマンションをいくつか見学しました。第一印象でこの物件が気に入って、すぐに購入を決めました。

奥さま 植栽なども十数年後を想定してデザインしているそうです。最初に来たとき、静かな森の中のような居心地を感じ、鳥の声が聞こえてきて、自然豊かな環境に惹かれました。

静かな森の中のような居心地を感じ、鳥の声が聞こえてきて、自然豊かな環境に惹かれたという中古マンション

――LDKとつながるようにガラスで間仕切ったスペースがあり、引戸を閉めれば個室化することもできるのですね。

ご主人 ここは書斎として家で仕事をするときなどに使っています。個室としてきっちり仕切らず、フレキシブルに使える空間にしたくて、このような形になりました。

引戸を閉めれば個室化することもできる、LDKとつながるようにガラスで間仕切ったスペース
個室としてきっちり仕切らず、フレキシブルに使える空間

―― 一段下がったところにあるワークスペースは、LDKとは雰囲気もガラッと変わって、天井が高く、スタジオのような空間ですね。

奥さま 壁側はアウターやトップスを収納するクローゼットになっています。

橋本さん このワークスペースを横方向に広くしたのがプランのポイントだと思います。両側の壁から壁まで目一杯使って、入ったときにインパクトのある空間にしたいと思いました。

一段下がったところにあるワークスペースは、天井が高く、スタジオのような空間

――ワークスペースの壁面のクローゼットに加え、もうひとつウォークインクローゼットがあります。寝室や水まわりをつなぐように、真ん中を通り抜けできる回遊性のあるプランになっているのですね。

ご主人 このプランは、希望をお伝えした後に橋本さんから提案してもらった案が骨格となっています。階段を下がったフロアは、服のための空間にしたいと思っていましたが、ウォークインクローゼットが真ん中にくるとは予想もつきませんでした。ふたつのクローゼットを中心に、暮らしの中で思う存分服を楽しむことができ、服とのさらなるよい関係を築ける空間になりました。

寝室や水回りをつなぐように、ウォークインクローゼットが真ん中にくる回遊性のプラン

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 165.10㎡
  • 間取り: 3LDK
  • 既存建物竣工年: 1986年
  • リノベーション竣工年: 2020年

玄関で左右に振り分けられた165㎡超の空間。左側がルーフガーデンに面したLDK。ガラスの間仕切りで仕切られた書斎もある。玄関からシューズインクローゼットを抜けてキッチンへと抜ける動線も確保。階段を降りて床レベルが下がった右側には、ワークスペース、水まわり、寝室がある。こちら側も真ん中にあるウォークインクローゼットが動線になっており、回遊性をもたせたプランになっている。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 山田笑子


    一級建築士/二級建築士 建築設計事務所を経て、2015年よりリノサポコンサルタントへ。 設計事務所での経験を活かした、“お客様の要望+アルファ”のプラン提案が得意です。ライフワークは「ねこ」。ねこと暮らす家の実績もございます。また、保護ねこ団体さんでのボランティアも行っています。