お宅拝見

クリエイティブな家づくりと住み開き<1/3>

不動産関連のお仕事をしているご主人とアートディレクターの奥さまのKさんご夫妻は、5歳の女の子、4歳の男の子の4人家族。今回リノベーションした木造戸建ては、地上2階、地下1階、196㎡。住まいの一部をホステルやギャラリーなどとして住み開いて活用していく予定だ。「家は気づきを創造し、人生を面白くする刺激を運んでくれる場所」と話すKさんご夫妻のクリエイティブな家づくりの真髄をお聞きしました。

元写真スタジオ兼住居だった木造戸建をリノベして住み替えたKさんご家族

元写真スタジオ兼住居だった
木造戸建をリノベして住み替え


 ――この物件は、2階建ての木造戸建てで、地下1階のフロアもあります。さらにルーフバルコニーと1.5階のフロアもあり、とてもユニークな造りですね。この物件をリノベーションしようと思ったきっかけを教えてください。
 
奥さま 6年前に中古マンションをリノベーションして住んでいました。家族が増え、私も独立するタイミングで、少し手狭になってきて、面白い物件があれば住み替えたいと、WEBサイトなどで探していました。たまたま見つけたこの物件は、写真家の方が30年前に新築したもので、写真スタジオ兼住居でした。地下1階がスタジオになっていて、とても天井が高くトイレやキッチンなども独立したものがありました。家は気づきを創造する場所だと捉えていて、家を使って家族で面白いことをしていきたいと考えています。家族が住むだけではなく住み開きなどにより、住んでいるだけで刺激を運んできてくれるような住まいにしたいと思っていました。この物件だったら、それが叶うように感じたんです。

玄関から入ってすぐ右側が、家族が集まるリビングダイニングスペース

ご主人 この物件なら絶対面白いことができるだろうと考えて、すぐに購入を決めました。1階を家族の暮らしの場として、2階の一部を民泊的なホステルとして構成。地下はショップなどをやりたい人とコラボレーションするか、時間貸しなどをできるスタジオやギャラリーにするなど、いろいろな可能性がありそうだと感じました。
 
地下一階は元写真スタジオの空間
 地下一階は元写真スタジオの空間

――1階はLDKを中心にお子さまのスペースがあり、1.5階が家族の寝室、2階は家事室と奥さまのアトリエ。そして将来はホステルにする予定のフリースペースがありますね。この間取りはどのように導いたのですか?
 
ご主人 実はこの建物はツーバイフォーという壁式構造で建てられていて、取り払うことができる壁はほとんどありませんでした。壁を抜いた分構造を補強するなどすればできなくはないのですが予算がかかります。仕上げや設備にもこだわりがあり、構造ばかりに予算をかけられないので、できるだけ既存の間取りを活かし、いかに面白くするかという方向で考えました。
 
ゆるやかにつながるLDKスペース
 
奥さま
 まずLDKを1階にすることはすぐに決まりました。一つの空間のなかで家族がゆるやかにつながりながら過ごせるように、キッチンを中心としていろいろな距離感でいくつかの居場所をつくっています。子どもたちの空間はキッチンから様子が見える場所に。フリースペースをどこにするかは議論を重ねましたね。生活のしやすさや家事動線も考慮し、1.5階を寝室にして、2階の斜めの壁を活かした空間をフリースペースにしました。
 
5つ階段をあがったドアの向こう側が1.5階の寝室
 5つ階段をあがったドアの向こう側が1.5階の寝室

二階のフリースペース。将来的に民泊を計画中
 二階のフリースペース。将来的に民泊を計画中

奥さま 家事室とウォークインクローゼットは一体にして、その奥を私のアトリエに。現在、アートディレクターの他にベビー服のプロデュース・販売なども展開しており、日中はこのアトリエで仕事をしています。作業しながら家事も同時にできる、家事効率のよい空間となりました。

作業しながら家事も同時にできるように、家事室とウォークインクローゼットを一体化
 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 196.41㎡
  • 間取り: 3LDK+スタジオ
  • 既存建物竣工年: 1989年
  • リノベーション竣工年: 2020年

1階はLDKとそこから連続する子どもたちのためのワークスペース、家族が使う水まわりなどがある。1.5階は家族みんなで使う寝室。2階はウォークインクローゼット、その奥に奥さまのアトリエ、近々ホステルとして活用予定のフリースペースがある。また、ゲストも使用できる洗面とトイレも完備。さらに地下1階には天高3m以上の元写真スタジオの空間があり、今後さまざまな方向で住み開いていく予定だ。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 鈴木芽久美


    宅地建物取引士/既存住宅アドバイザー/省エネ建築診断士

    2011年に株式会社リビタへ新卒で入社。同社が企画・運営を行うシェア型賃貸住宅「シェアプレイス」の管理運営を経験後、リノサポコンサルタントへ。
    現在は主に戸建てリノベーションを担当しておりますが、マンションのリノベーション経験も豊富です。また、DIYなど「自ら手を入れる暮らし」の提案も、手描きのスケッチやプランを使いながら、お客様へわかりやすい説明をいたします。