お宅拝見

料理上手なクリエイター夫妻とフラットな空間<2/3>

家族の距離感にグラデーションが生まれる間取り

用途や気分に合わせ、家族の距離感に
グラデーションを生み出す間取り


——LDK以外の空間については、玄関側に土間と一体となったワークスペースと、完全に個室として仕切った寝室がありますね。この間取りはどのように決めていったのですか?
 
ご主人 LDKは家族が一緒に過ごす場所ですが、それだけではなく、一人で集中できる場所やこもれる場所を設け、家族の距離感にグラデーションが生まれる間取りになるといいなと思っていました。ワークスペースは一人で集中して仕事や勉強ができる場所。大人だけでなく子どもが勉強する場所としても多目的に使っていければと思い、土間と一体化させてオープンな空間としました。玄関も広々として明るくなり一石二鳥です。仕切りたい時はカーテンで仕切れるようにしました。玄関の左側の引き戸の先はウォークインクローゼットと寝室があります。寝室の手前にはもう一つ引き戸を設けました。ワークスペースや寝室がエスケープできる場所としてあることで、気分や用途に合わせて居場所を選べる家になっていると思います。

一人で集中できる場ワークスペース
 
——LDKと室内窓でつながっているボックス型の個室が将来の子ども部屋ですね。
 
奥さま 子ども部屋は、引き戸を開けていればキッチンから中の様子が見えるようになっています。家族が増えた場合、となりにもう一つ個室をつくることができるように照明やスイッチの配置なども考慮してもらいました。勉強はダイニングテーブルやワークスペースでもできるので、子ども部屋はベッドが置けるだけのスペースがあればいいと考え、最小限のスペースとしています。

LDKと室内窓でつながっているボックス型の子供部屋
 
——子ども部屋の壁はカラフルな色で塗装されていますね。
 
奥さま ここは引っ越し後にDIYで塗装しました。キッチンは木、壁・天井は白など、シンプルな色合いがベースとなっていますが、子ども部屋はアクセントとして思い切った差し色を入れたいと思ったのです。空間の写真を撮って、グラフィックソフトで色をよく検討して、ブルーグレーとイエローの塗料をセレクト。大変でしたが楽しい作業でもあり、リノベーションならではの経験ができたと感じています。
 
ご主人 色については、キッチンや洗面室の壁にグレーのタイルを貼り、キッチンや家具の木の色味とトーンを合わせました。棚受けや取っ手を黒のスチールにしたことで引き締まった印象になっていると思います。その延長で、近々ダイニングテーブルの上のペンダントライトも、黒で着色された真鍮製のものに変更する予定です。プレーンな素材感ながらも所々に黒を入れることで、印象が洗練され、より居心地が良くなるのではと感じています。

色味とトーンを合わせたDIY塗装

 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 86.38㎡
  • 間取り: 2LDK
  • 既存建物竣工年: 1973年
  • リノベーション竣工年: 2017年

広めの玄関土間と一体となったワークスペースがあり、左側には引き戸を隔てたウォークインクローゼットと寝室がある。寝室の手前には引き戸をもう一つ設けた。通路に沿って右側に洗面、トイレ、浴室を収めた水まわり。その先にキッチンを中心としたLDKが広がる。LDKの一角にボックス型の子ども部屋を設けている。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ
    「リノサポ」コンサルタント 飯田 勇人


    大学院デザイン工学部建築学科修了
    埼玉県熊谷市出身。2016年に株式会社リビタへ新卒で入社、リノサポコンサルタントへ。
    建築学科で培った知識と、リノベーションへの情熱、若さを活かした行動力で、お客様視点でのよりよい暮らしを提案し、実現します。