240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ|お宅拝見

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240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ

目 次
  1. 1緑の中のコンクリートの建物。自然と人工物の対比に惹かれる
  2. 2追加リノベは造作+既製品でコストを抑えてキッチンを充実
  3. 3白い塗装の壁面にはアートを飾る。余白は余白のまま残す豊かさ

HOWS Renovationの「赤堤の家」は、面積が240㎡以上ある5層のスキップフロア。正面にある大きなケヤキを中心に緑に囲まれた環境に建つ、レンガ張りのコンクリート造の戸建て。自然と人工物の対比に惹かれ、この物件を選んだのは、30代の単身男性のMさん。壁に好きなアートを飾り、余白は余白のまま残し、将来的な変化にも柔軟に対応していきたいと話す。Mさんとともに、担当者も交え、暮らしぶりについてお聞きしました。

240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ

緑の中のコンクリートの建物。
自然と人工物の対比に惹かれる

——Mさんは現在一人暮らしとのことですが、面積が240㎡以上ある一戸建ての「赤堤の家」を新居として選ばれた理由を教えてください。

Mさん 最初は新築マンションを購入するつもりで物件を探していたのですが、その過程でたまたま見つけたのが「赤堤の家」でした。直感でビビッときたのですが、言葉にするなら他にはない開放感に惹かれました。
家の前に大きなケヤキの木があり、緑に囲まれた中に建つコンクリート造。自然と人工的なものを合わせる対極的な建築スタイルは、森の中に建つ「イームズハウス」のようなイメージでしたね。
室内もコンクリートの無機質な部分もありつつ、木を使っている部分が多く、コントラストがとれているのもいいなと思いました。デザインも良く、リビングの天井の勾配、スキップフロアの間取り、スペースの取り方も面白い。他ではなかなかないと思います。もともとデザインや建築が好きで、ここに住みたいという思いで決めました。将来的に結婚したり家族が増えたりした時のことを考えると、広いほうがいいなとも考えていたので、面積については広すぎるとは思いませんでした。

240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ

——どれくらいの面積の家を希望されていたのですか?

Mさん 100㎡以上で探していました。新築やリノベーション済みのマンションも検討しましたが、100㎡以上となると選択肢が少なく、一つひとつの個室が狭かったり、とても価格が高かったりと、住みたいと思えるような家に出会えていなかったのです。

——ケヤキの木をはじめ、周辺も緑が多く自然が豊かですね。

Mさん 約10年間、港区に住んでいて、そろそろ緑が多くて静かなところでゆったりと暮らしたいという心境でした。この環境の良さにも惹かれました。

担当者 ケヤキに鳥の巣箱を付けられているのを見て、この環境を楽しんでいらっしゃるなと思いました。もともと建築家によって丁寧に設計されており、ケヤキを中心につくられた240㎡以上の住宅。リノベーション会社の私たちとしても残していきたいと思える貴重な建物でした。

240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ

Mさん 春には鳥がたくさん来るので、このケヤキに住んでくれたらいいなと思って設置しました。まだ鳥は住んでいないようですが、気長に待ってみようと思っています。ケヤキも立派ですが、南側に藤が育っており、生長が早くて、夏の時期は自分で剪定しないと追いつきません。樹木や植物の手入れも結構大変なのですが、嫌いではないので、楽しんでやっています。家事や料理、DIYなども結構好きです。この家のメンテナンスをすることは日々の生活の一部であり、趣味のひとつにもなっています。

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追加リノベは造作+既製品で
コストを抑えてキッチンを充実

——間取りは、一番上層にある2階のLDKが生活の中心。スキップダウンしながら書斎、ライブラリー、寝室。1階にもセカンドリビングのような広い空間、ゲストルームなどがありますが、こちらはどのように使っていますか?

240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ
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建具で間仕切るのではなく、暖簾を使い緩やかに空間をいききできるような工夫も

Mさん 今はあまり使っていませんが、例えば1階にもうひとつキッチンをつくって、セカンドLDKにしたり、二世帯で住んだりできるようになっているので、今後ゆっくり考えていきたいです。この家の魅力は拡張性があることだとも思っていて、生活や家族の変化に合わせ、住みながら手を加えたり住み方を変えてみたり、固定概念にとらわれず自由に暮らしていけるのではないかと感じています。

240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ
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——購入後に追加でリノベーションした部分について教えてください。

Mさん キッチンにカウンターや棚を追加し、壁にタイルを貼りました。この家のデザインの好きなポイントのひとつが玄関の壁で、外壁のレンガが室内まで続いているところです。それに近いイメージで、キッチンの壁にはサブウェイタイルを貼ってもらいました。あとは、LDKの入り口にガラスの建具を設置。機能的なところでは、LDKに床暖房を入れて、浴室のガラスの一部を半透明にしました。

240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ
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——キッチンの背面の壁には、システムキッチンを活用し、カウンターや収納を加えているのですね。

Mさん 最初は全部造作でつくってもらおうと思っていたのですが、かなり予算がかかってしまうため、リビング側のカウンターやタイルなどの施工はリビタにお願いし、部分的に既製品やシステムキッチンのセミオーダーでコストを調整しました。

担当者 リビタの戸建てリノベーション「HOWS Renovation」はつくり込み過ぎず、ニュートラルな状態で仕上げているので、それぞれの住まい手の暮らしに合わせて、造作を付け加えたり間取りを変更したりできます。Mさんは料理がお好きで、キッチンの使い方にこだわりをお持ちだったので、この家の設計者の長岡勉さんも交え、どう充実させていくか打ち合せさせていただきました。

240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ

Mさん もともとのキッチンはとてもシンプルだったのですが、日常的に料理をしますし、人を招いてホームパーティをすることも多く、作業スペースや収納は多めに欲しいと思っていたのです。IHコンロもガスコンロに変更してもらいました。機能とデザインのバランスを考慮しながら、造作部分などを決めていったのですが、システムキッチンや既製品を使用することも柔軟に応じてもらいました。この家のデザインにあわせ、追加リノベの仕上げにも木を使い、床暖房設置の際には、フローリングの長さを希望のものに変更。テラスや廊下などの余白となるスペースを上手く使えるようにと、長岡さんデザインのオリジナルベンチをつくってもらえたことも嬉しかったです。予算内で可能な限り良いものをつくるために、誠実に対応してもらえたと感じています。

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白い塗装の壁面にはアートを飾る。
余白は余白のまま残す豊かさ

——「赤堤の家」は自由に使える余白が多く、壁面もたくさんあります。その余白にアートを上手く取り入れられていると感じました。飾っているアートについて教えてください。

Mさん 1階の玄関の壁やライブラリーの棚の上に、好きな現代美術作家である小松孝英さんの絵画やオブジェを飾っています。玄関の絵は、この家に住み始めてからこの壁に合いそうだなと感じて購入しました。リビングのソファ近くの壁には、「最初に購入した思い入れのあるジェームズ・リジーの絵画。その隣にフランク・ロイド・ライトの照明を置いて、ひとつのコーナーとして考えました。掘り出し物を探すのも好きで、海外に行った時にウィークエンド・マーケットや街中のギャラリーで気に入ったアートを見つけて、自分で額装して飾ることもあります。

240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ
240㎡の拡張性と余白を残す豊かさ

担当者 Mさんは本や絵、民芸品など物の居場所を考えて、それぞれの物が引き立つようにレイアウトを考えるのがお上手だと感じます。自分の感性で選んだいろいろなテイストをミックスし、暮らしを楽しんでいらっしゃると感じました。

Mさん この家は空間の余白も壁面の余白もふんだんにあります。白く塗装された壁がこれだけ広く続いていることに、自由度がありますよね。自分の住みやすいように変えられることとともに、空間と壁の余白も自由にアレンジできる拡張性のひとつだと思います。

担当者 アトリエっぽくないのがいいですよね。Mさんがいいと思ったものが、気負わず自然体で飾られていると感じます。この家を気に入って選んでいただき、住みこなしていただいていると実感しました。

——これから手を加えていきたいところはありますか?

Mさん 将来的なこともあるので、全部つくり込まず、手を加えないところも残しておきたいと思っています。

担当者 Mさんの暮らしを拝見して、余白は余白のまま埋めなくてもいい、ということに気づきました。ついつい埋めてしまったり、使いたくなってしまったりしますが、拡張したいときに拡張すればいいという暮らし方もとても豊かだと思います。

Mさん 終の住み家にしたいという気持ちで、末永く住む前提で選んでいますから、手を加えるのも長い目で考えていきたいです。長く住み続けるにあたり、第三者機関のフルスケルトン検査や耐震・断熱などの機能面への信頼、長期修繕計画の目安の策定、アフターフォローなどのサービスも納得感がありました。住み始めて1年が経ちましたが、何かあった時にはリビタに相談できるので安心です。リビタはこれからも長く付き合い続けられるパートナーだと感じています。

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