お宅拝見

50㎡台のワンルームと都会のミニマムな暮らし<3/3>



経験を活かして、プロに任せる。
労力をかけずに理想の家をつくる


——リノベーションの設計や仕上げなどは、どのように進めていったのですか?

奥さま 実は設計を決めている時期にとても多忙になってしまい、設計担当である「キャンプサイト」の勝又みづきさんに、おおまかに希望をお伝えし、ほとんどお任せで進めてもらいました。前の家が濃いブラウンを基調としていて少し暗い雰囲気だったので、明るめの色味にして欲しい、ドアに猫用の出入口とキャットウォークをつくって欲しい、といった要望をお伝えしたくらいでしょうか。



ご主人 明るくてやわらかな印象のテイストが気に入って、勝又さんにお願いしました。ざっくりとしたリクエストにもよく応えていただいて、細かなパーツ一つとっても、私たちの好みに合うものを提案してくれたので、安心してお任せできました。時間や労力をほとんどかけずに、理想通りの空間をつくることができたと思います。

奥さま 途中でインターフォンの位置がどうしても変更できないことが分かったのですが、柱を残し、麻紐を巻いて猫の爪とぎ用の飾り柱にするという、ユニークなアイデアを提案してくれて嬉しかったです。猫たちも気に入って使っています。



——リノベーションをスムーズに進めるためのコツなどはありますか?

ご主人 施主として決断するタイミングなどは、コーポラティブハウスをつくった時の経験が活きていると思います。自分たちのセンスの限界やリサーチの難しさ、プロの方が薦めてくれるものの良さなど、やってみたから分かったことも多いのです。プロの方にお願いできることは思い切ってお任せするのも、家づくりをスムーズに進めるコツの一つだと感じています。

奥さま コーポラティブハウスをつくった時は、本当にじっくり時間をかけて、悩み抜いてつくりました。悩もうと思えばいくらでも悩めてしまうのが家づくりです。その時と比較すると、今回はとても肩の力の抜けたリノベーションをすることができました。それが良い結果につながったと思いますね。



ご主人 新築で家を建てても15年も暮らすと、それなりに傷みなどが出てくることも経験しています。やはりメンテナンスは必要。家は数年ごとに手を加えるものとして、最初から完璧につくろうとしなくてもいいのではないでしょうか。この家でも数年暮らしたら、水まわりの設備なども少しずつ変えていきたいと思っています。それも将来の楽しみの一つですね。
 
文:村田保子/撮影:古末拓也
取材・撮影:2019年7月

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  • 専有面積: 57.33㎡
  • 間取り: ワンルーム
  • 既存建物竣工年: 2004年
  • リノベーション竣工年: 2016年

広めの玄関ホールに収納とトイレがある。その先が一室空間のリビングダイニングキッチンで、一角にベッドスペースもある。玄関ホールとリビングダイニングキッチンを仕切るドアはあるが、個室はない。キッチンの奥に洗面室と浴室があり、生活動線に合わせた効率的な間取りとなっている。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 山田笑子


    一級建築士/二級建築士 建築設計事務所を経て、2015年よりリノサポコンサルタントへ。 設計事務所での経験を活かした、“お客様の要望+アルファ”のプラン提案が得意です。ライフワークは「ねこ」。ねこと暮らす家の実績もございます。また、保護ねこ団体さんでのボランティアも行っています。