お宅拝見

3兄弟と60㎡台の暮らし<2/3>



子どもたちが手伝いやすい
回遊できるアイランドキッチン

 
——中心となるLDKの空間は、どのように考えてつくっていったのですか?
 
奥さま 他をコンパクトにしてできるだけ広くし、アイランドキッチンにしたいと希望。設計者の方には、家族でごはんを食べる時間を大切にしたいこと、子どもたちがお手伝いをしやすいキッチンにしたいとお伝えしました。家族全員、食べることが大好きなんです。共働きで子どもが3人いるので、平日は本当に忙しくバタバタですから、家事効率をできるだけアップすることも大事でした。
 
山田 アイランドキッチンと隣接するダイニングテーブルを中心とした回遊動線で、行き止まりをつくらないことがポイントになっています。広さも感じられますし、お子さまたちが一緒にキッチンに入っても、ゆとりがありますね。
 
奥さま 子どもたちもよく手伝ってくれますよ。壁面の造作収納は高さを抑え、無印良品のカゴのサイズに合わせてつくってもらいました。我が家では食器をこの中に収納しています。食事の準備が整ったら、子どもたちが自分の食器や箸を取り出して、お膳立てを手伝ってくれるので、子どもたちが出しやすい食器収納にしたかった。食洗機から出し、振り返ってすぐにしまえるので私にとっても便利なのです。





山田 ホットプレートを使うことが多いとのことで、ダイニングテーブルの近くのキッチンの壁面にコンセントも備えています。
 
奥さま お好み焼きや餃子をみんなで包んでホットプレートで焼くのが定番なので、このコンセントは欠かせません。大皿に盛って各々が取り分ける料理も多く、みんなでテーブルを囲むのが我が家のスタイルですね。この家でそんな時間を重ね、子どもたちがいつか風景として、ふっと思い出してくれるといいなと思っています。
 


——リビング側の壁面には上部に扉付きの収納、下部にオープンな棚を造作されました。それぞれの使い方を教えてください。
 
奥さま 扉付きのほうは、見せたくないものを収納する場所で、主に大人が使っています。上部に間接照明なども設置され、スペースを上手く節約できていると思います。オープン棚は家族で共有する本棚。一番下の段は子どもたちの絵本を置いて、自分たちで好きな時に出し入れできるように。子どもにも分かるように物の定位置を決めています。棚の一角に3人分のボックスを置いて、翌日に着る服を用意する場所もつくりました。中は整理できていなくてもいいから、できるだけ自分のものを自分で管理できるように整えてあげたい。低めの位置にあるオープン棚で、いろいろな子育てのアイデアを実践しています。子どもたちには、家のことは家族みんなで協力してやるということを伝えてきたのですが、この家はそれを自然にかなえてくれていると思いますね。
 

 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 66.9㎡
  • 間取り: 2LDK
  • 既存建物竣工年: 1997年
  • リノベーション竣工年: 2016年

南向きのバルコニー側に最大限に広く取ったLDK。玄関とLDKをつなぐ通路の両側に、袖壁で仕切った2つの子ども部屋、寝室が並ぶ。子ども部屋と寝室は扉がないオープンな造りで窓もある。玄関側の長男が使う子ども部屋にはロフトも造作。寝室の隣にはウォークインクローゼット。その近くにトイレを設けた。LDKはアイランドキッチンを中心に回遊できる。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 山田笑子


    一級建築士/二級建築士 建築設計事務所を経て、2015年よりリノサポコンサルタントへ。 設計事務所での経験を活かした、“お客様の要望+アルファ”のプラン提案が得意です。ライフワークは「ねこ」。ねこと暮らす家の実績もございます。また、保護ねこ団体さんでのボランティアも行っています。