お宅拝見

こもりベンチと未完成の楽しみ<2/3>



一つずつ丁寧に検証しながら、
コスト調整の着地点を見つける


——ここからは、リビタのコンサルタントの与那覇侑哉さんも交え、お話をお聞きします。Nさんご夫妻は、最初から築浅の物件を想定して、既存を活かしながらのリノベーションを希望されていたのですか?
 
奥さま 築浅を希望していたわけではなかったのですが、子どもの学校が近かったことや、子育てしやすい周辺環境が魅力だったので、この物件に決めました。実は、新築で一戸建ての家を建てるのが子どもの頃からの夢でした。父や親戚が建築関係の仕事をしていたので、間取りを見るのが好きで、自分の思うように設計してもらいたかった。でも、主人がまったく家やインテリアに興味がなかったので、半ば諦めていたんです。それでも、子どもが小学校に入学するまでには家を買いたいということになり、手軽に購入できるリノベーション済みのマンションなどを探しているうちにリビタを知りました。最初は、リビタさんが販売していた築30年ほどの物件を購入したいと思っていたのですが、残念ながら売約済みでした。その物件の周辺エリアが気に入って、探してもらったなかで出会ったのがこの家です。



与那覇 この物件は、そのままでも住めるほどきれいな状態でした。天井も高く、窓もハイサッシで、共用部や敷地もゆとりがあり、とてもポテンシャルの高いマンションだと感じ、お勧めしました。
 
奥さま 低層で重厚感のある建物の造り、共用部の雰囲気などはとても気に入りました。建築が好きなので、外観やエレベーターホールなども大事だと思っていたんです。やはり住みはじめてからも、毎日通るところなので、この物件でよかったなと感じています。専有部は今後も自由に変えられますが、共用部は変えられないので、見極めるポイントとしても重要ですね。



——リノベーションの予算が限られていたとのことでしたが、減額して調整するのは大変でしたか?
 
奥さま 築浅だったので物件価格の割合が少し増えてしまったことや、「既存がきれいで活かせられるね」の主人の意見もあり、結果的にリノベーションの予算が限られてました。最初は少ない予算のなかでもフルリノベーションをしたいと、意気込んでいたのですが、与那覇さんや設計者さんにアドバイスをいただき、現在のLDKに絞ったリノベーションの方向に落ち着きました。方向性が定まってからは、減額も全て納得できる形で決めることができました。


独立型のキッチンだった部分の一部がご主人の書斎に。

与那覇 フルリノベをする場合と、LDKに絞った場合の2パターンのご提案をしましたが、やはりフルリノベーションだと予算的にも現実的ではないため、どこに重点を置くかということを、しっかりお話しながら進め、既存部分の活かし方も満足していただける着地点を確認しながら進めていきました。たとえばサンルームや個室の建具は既存を流用し、白く塗装しているのですが、デザインもシンプルだったので、塗装すれば十分に新しい空間に馴染むのではないかとか、一つずつ一緒に考えていただいて、検証しながら決めていきました。






 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 78.94㎡
  • 間取り: 2LDK
  • 既存建物竣工年: 2001年
  • リノベーション竣工年: 2017年

玄関を入ると既存を活かした2つの個室がある。広めの個室が家族の寝室で、もう一つの個室を納戸として使っているが、将来はどちらかを2つにわけて、子ども部屋にする予定だ。水まわりは既存の間取りを踏襲し、設備と仕上げを新しくした。独立型のキッチンがあった空間に、ご主人の書斎とパントリーを設け、キッチンはリビングダイニングと一体型の対面式として、開放的でオープンなLDKに。LDKには収納を兼ねた「こもりベンチ」と既存を活かしたサンルームもある。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 与那覇侑哉


    宅地建物取引士/インテリアコーディネーター/カラーコーディネーター 建材メーカーに入社後、商品の開発に携わる。その後、リノベーションの設計・施工管理会社を経て、2013年よりリノサポコンサルタントへ。 「理想の暮らし」や「将来の自分に合う暮らし」をお客様一人ひとりと向き合いながらヒアリング。要望を聞くだけでなく、お客様に最適な暮らしをご提案いたします。自身のリノベーション経験も交えながら、お客様が楽しく納得して進めていけるコンサルティングを心掛けています。