お宅拝見

コの字の壁と土間と植物との暮らし<2/3>



南側の広いバルコニーや土間で、
増え続ける植物を愛でる暮らし


——コンクリート打ち放しの質感がお好きだったとのことですが、仕上げはどのように決めましたか?
 
ご主人 質感のある素地のままのテクスチャーが好きで、モルタル、無垢材、鉄などを使いたいと希望。ピンタレストなどで好きなテイストの写真を集めて、アラキササキアーキテクツさんに伝えました。あとはほとんどお任せで、僕たちが求めていた通りのものを具体的に提案してくれました。寝室の間仕切り壁はモルタル塗装なのですが、テクスチャーの残し具合なども、絶妙な感じで仕上がっていて、すごく細かいところまでバランスを計算してくれていると感じます。モルタルに無垢材の床や合板の家具が入ることで、少し温かみが加わり、居心地が良い空間になったと思います。



——キッチンの壁には2種類のタイルが使われていますね。
 
奥さま 全体的にとてもシンプルなのですが、キッチンだけは少しテンションが上がるような、かわいいものを取り入れたいと思い、一部に紋様を組み合わせたような柄のタイルを選びました。派手過ぎず、よいアクセントになっていると思います。キッチンはとても快適で使いやすく、お気に入りの場所ですね。



——「植物をたくさん育てたい」という希望があったとのことですが、詳しく教えてください。
 
奥さま 植物が好きで、仕事でも植物を扱うフリーペーパーの編集者をしています。新居は植物でいっぱいにしたいと思っていたので、日当たりがよく、南側に大きなバルコニーがあることが、物件選びの条件でした。
 
ご主人 この物件は条件にぴったりだった上に、3面採光というアドバンテージもありました。妻の影響で僕もすっかり植物にはまってしまいました。夫婦で好みの植物のタイプが少し違うのも面白くて、それぞれに好きな植物を集め続けており、今も数が増えています。



——ご夫婦それぞれ、どのような植物がお好きなのですか?
 
奥さま 私は塊根植物でも多肉植物でもぽってりした形のもの、少しクセのある植物が好きです。ビルベルギアという植物も好きで大切にしています。株の中心が筒状になっていて、そこに水を溜めるのですが、とても神秘的な色合いで美しいと感じます。
 
ご主人 僕はラインが細めで、繊細な雰囲気のものがタイプです。シダ植物のリュウビンタイが気に入っています。あまり見たことないような珍しいフォルムのものも好きですね。毎朝二人で水やりをしているのですが、植物のために早起きするようになりました。成長期は毎日変化があるし、大切に育てているので愛着がありますね。

低い棚の上にもグリーンのコレクションが。左から2番目は、ご主人がお好きだというリュウビンタイ。

奥さま バルコニーにある植物の棚は、DIYでつくったんです。水やりした時に、水が下に落ちるように、棚板が網になった棚が欲しいと相談し、アラキササキアーキテクツの工房で、道具を借りて、教えてもらいながらつくりました。難しいところもありましたけど、面白かった。何より、思い描いた通りの棚が完成し、毎朝の水やりが快適で楽しいです。



 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 75.45㎡
  • 間取り: ワンルーム
  • 既存建物竣工年: 2009年
  • リノベーション竣工年: 2018年

75㎡強のワンルーム。3方向に窓があり、3辺が土間で囲まれている。南側には広々としたバルコニーがあり、ご夫妻は好きな植物を育てる場所として活用。中央にコの字の間仕切り壁を配し、ベッドルームとして使用している。ベッドルームの正面にオープンなキッチン。玄関側にトイレ、洗面室、浴室がある。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ
    「リノサポ」コンサルタント 飯田 勇人


    大学院デザイン工学部建築学科修了
    埼玉県熊谷市出身。2016年に株式会社リビタへ新卒で入社、リノサポコンサルタントへ。
    建築学科で培った知識と、リノベーションへの情熱、若さを活かした行動力で、お客様視点でのよりよい暮らしを提案し、実現します。