お宅拝見

光降り注ぐ空間と森の別荘のような居心地<2/3>



感覚的に居心地のいい場所に
暮らしをレイアウトできる余白


——2階はL字に空間が連なるワンルームのLDK。どこにダイニングテーブルを置いて、どう暮らすか、自由度が高い空間ですね。レイアウトはどのように考えていったのですか?
 
ご主人 ドイツTECTA製の、木の葉のような不定形な天板のダイニングテーブルを選び、ヴィンテージのガーデン用アイアン製フェンスを設けて、空間をゆるやかに仕切っています。フェンスの向こうのバルコニー側がなんとなくリビングですね。このテーブルは座る場所や人数に自由度があるのがいいところですが、空間にゆとりがあるので、上手い具合に配置することができていると思います。存在感のあるフェンスも、すっきりと馴染んでいます。余白がたくさんあるから、家具や照明などの選択肢も多くなり、住み手がより柔軟に住まいをつくっていくことができる空間なのだと思います。



奥さま バルコニー側にソファを置いていますが、窓を開けてそこにたたずんでいると、緑道を伝う風が入ってきてとても気持ちいいんですよ。ご飯を食べる場所、くつろぐ場所、本を読みたい場所など、感覚的にここでこうしたら気持ちいいだろうなという感じで、配置も決まっていきましたね。
 
ご主人 家の中に居心地のいい場所がたくさんあるなと感じます。住み始めてすぐに、もう何年も暮らしているかのように、私たち家族の生活にしっくり馴染みました。



奥さま 気持ちがいいだけではなく、暮らしやすさも感じています。キッチン、水まわり、洗濯を干すバルコニーなど、家事動線が2階に集中していますから、昼間は2階だけで暮らしが完結し、効率的です。その分、1階に下りると居心地が切り替わり、上下階でメリハリがありますね。
 
——2階の水まわりがとても広い空間であることも、この家の大きな特徴です。この空間はどんな居心地ですか?
 
ご主人 水まわりは、床、壁、天井が真っ白で、明るくて開放感があり、他の場所とは少し雰囲気が異なりますが、窓から額縁で切り取ったように木々も見えて、とても居心地がいいんです。空間の余白をどのように使うか決めていませんが、ここにソファやテーブルを置いて、居室のように使うのもいいなと考えています。



 

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  • 専有面積: 147.31㎡
  • 間取り: 3LDK+アトリエ+ロフト
  • 既存建物竣工年: 1984年
  • リノベーション竣工年: 2015年

玄関の奥行きのある土間を進むと、トップライトのある吹き抜けの階段室を囲むように、3つの個室が配置されている。階段室の奥には庭に面した三角形のサンルーム、一角には新設した壁で仕切った書斎もある。2階はL字に空間が連なるワンルームのLDK。階段を上がったところは、インナーテラスと呼んでいる光が降り注ぐ空間。洗面室はもう一つの個室として使えるほどの広さがある。

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