お宅拝見

ヘリンボーン張りのワンルームと格子戸の寝室<1/3>

テーブルコーディネーターとして活躍する菅野有希子さんと、ご主人の石山洸さん。新築マンションの購入を計画していたところ、一棟まるごとリノベーションの物件と出合い、中古リノベーションへと方向転換。76㎡をほぼワンルームとして広々と使う大胆な間取りを実現しました。アルミフレームの黒い格子戸は、寝室を切り分けるとともに空間のアクセントにもなっています。



 

普段はワンルームで開放感を楽しみ、
就寝時は格子戸を閉めて個室に
 


—LDKとベッドスペースが一体となったワンルームですが、透明の格子戸で仕切ることもできるのですね。このプランはどのように導いたのですか?
 

菅野さん 細かく仕切られた間取りには魅力を感じず、開放的な空間に住みたいと思っていました。一方で、テーブルコーディネーターという仕事柄、器や小道具などを数多く所有しており、収納はしっかりとつくりたいという希望も。さらに、自宅で撮影する機会もあるので、コーディネートのために壁も欲しかったのです。設計者さんから複数のプランを提案してもらい、中には寝室を壁で仕切る案もあったのですが、必要な収納量と壁の量が確保できることがわかったので、もっともオープンな透明の格子戸で仕切るプランを選びました。この格子戸は透明アクリルとアルミフレームで造作されていて、軽くて開閉も簡単。普段は格子戸を開けておけば、ワンルームとして広々と使えますし、光を遮るものがないので、家全体が明るくキープできるのもいいですね。内側に遮光カーテンも付けてもらったので、就寝時には格子戸とカーテンを閉めれば個室と同じような環境になります。
 


—キッチンも、シンクや手元を隠す壁やコンロ前の壁などの立ち上がりもなく、すっきりとオープンな造りですね。
 

菅野さん 少しでも壁を立ち上げると圧迫感が出てしまうので。油はねを防止するガラスの壁などもお掃除が大変そう。キッチンはできるだけシンプルで機能的であることにこだわりました。天板はクォーツストーンで、メンテナンスもとても簡単です。キッチンの収納は扉を付けて、しっかり隠すことを希望しました。吊り戸棚は、キッチンと通路の両側から開閉できて大容量です。背面の壁にも収納を造作してもらい、家電なども使っていない時はしまえるようになっています。
 



—玄関の左手には水まわりがありますが、洗面はオープンでタイルの壁やデザイン性の高い洗面器などが選ばれています。
 
菅野さん 洗面は意外とよく使う場所で、お客さまが出入りする場面もあるので、見せる空間としてインテリアをつくりました。棚を足場板でつくり、ミラーも好みのアイテムを選んでいます。その分バスルームは機能性を重視して、予算の掛け方にメリハリをつけました。


間取り・プランを見る

  • 専有面積: 76.87㎡
  • 間取り: ワンルーム
  • 既存建物竣工年: 2016年
  • リノベーション竣工年: 2017年

LDKとベッドスペースが一体となったワンルーム。アイランド型のキッチンの正面に、透明アクリルとアルミフレームの格子戸が設けられており、ベッドスペースを寝室として仕切ることもできる。ドアがあるのはトイレと浴室のみで、洗面室はLDKと水まわりをつなぐ動線上にあり、回遊性のあるプランとなっている。
 

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント ​森本寛之


    宅地建物取引士/二級建築士

    新築住宅を専門とする設計事務所、商業コンサルティング会社、デベロッパーを経験ののち、2008年に株式会社リビタへ入社。リノサポコンサルタントへ。
    「不動産」と「建築」。2つの職能・領域を横断しながら、お客様に最適な選択を提案いたします。都心で希少な100㎡を超える邸宅マンションを紹介するサービス「R100 TOKYO」も担当しております。