お宅拝見

戸建て感覚の暮らしと窓越しのイチョウ<2/3>



シンボルのイチョウの木が見える
ベンチのような居場所の階段


——ダイニングとリビングの間にあるルーバーも新たに設置したものですよね? 空間の間仕切りのようなイメージでしょうか?

奥さま:これは設計者の久保秀朗さんからプランを提案してもらった時、「どこかにワクワクするようなアイデアも盛り込んでほしい」とリクエストして、提案してもらいました。空間を広く感じたいから、できるだけ仕切りはないほうがよかったのですが、何もないとガランと空いてしまうので、ゆるやかにゾーニングする役割と見た目のアクセントとしてつくっていただきました。ナラの集成材で木のやさしい風合いが気に入っています。
 


——ダイニングのテーブルやベンチも、印象的な木が使われていますね。
 
ご主人:テーブルの天板はトチの一枚板で、足は真鍮です。家具ショップにオーダーしてつくってもらいました。ベンチは設計者の久保さんのデザインで、床と同じオークの複合フローリングです。床暖房を新規で設置したので、床も好きなテイストのものにしてもらいました。白っぽく染色が施されていて、ヴィンテージ調に仕上がっていて気に入っています。

奥さま:ダイニングのベンチは、コンパクトな空間に収める必要があり、壁側はチェアを置くと引くスペースが取れないので、固定されたベンチにするというアイデアです。座面の下は収納で、背もたれの後にも雑誌などを収納できるスペースがあって、とても機能的につくられています。
 
——壁と天井も塗装で仕上げ直していますが、白ではなく少しグレーがかっていますね。

ご主人:リビタが手掛けている「アージュ薬王寺」のコンセプトルームを見学したことがあり、その空間がとても良かったので、床や壁の色味やテイストを選ぶ際に参考にしました。色としては、グレイッシュがベースになっていると思います。

——階段を登る時に窓から見える大きなイチョウの木もとても印象的です。絵画のようにドラマチックに切り取られ、インテリアの一要素になっています。



ご主人:既存建物も著名な建築家が設計したものです。既存の建物やランドスケープなど、とてもこだわってつくられていると感じました。窓からの風景も全ての住戸でまったく異なる雰囲気で、この家は窓から見えるイチョウがシンボルになっているのだと思います。四季折々に違う姿を見せてくれますし、夜の雰囲気もいいんですよ。

奥さま:階段は素晴らしい景色が見えるし、光がふんだんに入り、オープンな雰囲気なので居心地がいいですね。息子もよく階段の踏板に座って本を読んだりしています。階段がベンチのような居場所になっていると感じます。
 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 107.05㎡
  • 間取り: 2LDK
  • 既存建物竣工年: 2009年
  • リノベーション竣工年: 2017年

1階の玄関を入ると吹き抜けの階段、子ども室として使う予定の個室がある。地階には主寝室と既存を活かしたオールインワンの水まわりがある。寝室に隣接するドライエリアもあり、採光にも配慮されている。浴室は白いタイルとガラス張り。2階は一室空間のLDK。キッチンは引戸で仕切れるようになっている。さらに屋上にはルーフバルコニーもある。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ
    「リノサポ」コンサルタント 斎藤大輔


    一級建築士/アスベスト取扱作業従事者 商空間設計施工会社に入社し、昼夜問わずデザイン設計業務に従事。その後、住宅リフォーム会社にて営業を経験ののち、2015年よりリノサポコンサルタントへ。 建築士目線での物件選定をはじめ、お客様に合わせた空間・インテリア提案を行い、質の高いリノベーションを提案します。都心で希少な100㎡を超える邸宅マンションを紹介するサービス「R100 TOKYO」も担当しております。