お宅拝見

明るいアトリエと開放的な居室空間<1/3>

アートディレクター、イラストレーターとして活躍するオタニじゅんさん。奥さまと暮らしているのは、築40年の中古マンションをリノベーションした住まい。ガラスの間仕切りで分けた絵を描くためのアトリエ、引戸で開閉できる一体感のあるLDKと居室など、壁式構造の物件の間取りを活かしながら、仕事と暮らしが心地よく混ざり合う家をつくり上げました。



ガラスの間仕切りで光を伝える
絵を描くためのアトリエ



——玄関を入ると大判のタイルの床が続き、木製フレームのガラスの間仕切りで分けられたアトリエがあります。ここはオタニさんの仕事場ですね。窓辺にはデスクがつくり付けられ、共用部の植栽が眺められる心地よい空間です。
 


オタニさん:このマンションは壁式構造で、壊せない壁が多かったのですが、アトリエと玄関を仕切る壁は撤去することができたので、ガラスに変えて、窓からの光をできるだけ奥まで引き込むようにしました。既存の間取りでは、玄関は暗い印象だったのですが、リノベーションで光と風が家全体に通る家になったと感じています。
事務所は別の場所にあり、パソコンを使うアートディレクションやデザインの仕事はそちらでやります。アトリエはイラストレーターとして絵を描く場所。ずっと家を買おうと思って物件を探していて、新居には専用のアトリエが欲しいと思っていました。この物件を最初に見学に来た時、この窓からの風景を見て、ここで絵が描けたらいいなと思ったんです。
 
——アトリエの使い心地はいかがですか?



オタニさん:樹木の緑が目に入り、鳥の声も聞こえてきて、避暑地にいるような居心地だと感じています。アトリエに入るととても集中して作業を進めることができるんです。生活の場のすぐ隣にアトリエがあることで、思い立った時にすぐに絵に向かえる環境も気に入っています。
家を買う前から、好きなインテリアの写真をスクラップしていて、床の大判タイルや木製フレームのガラスの間仕切りなどの雰囲気はそこから導きました。タイルは絵の具などで汚れても気にならないので、アトリエの床にはちょうどいい素材でもあります。

——玄関の先にはガラスのドアがあって、その先にはリビングダイニングが広がっています。壁式構造の既存の間取りを活かした個室が2つありますが、それぞれ引戸で仕切られているのですね。
 
奥さま:撤去できない壁が多かったのですが、でるだけ一体感を出したいと思っていたので、引戸にしてもらいました。普段は引戸を開けてワンルームのようにして暮らしています。引戸は壁と同じ色で、閉めた時にはできるだけ壁に馴染むようなシンプルなデザインになっています。引手も掘り込みで存在感がないように工夫されています。



——この物件はどのようにして見つけたのですか?
 
奥さま:SNSでリビタをフォローしていて、販売中の中古物件としてインフォメーションをたまたま見つけました。まだ本格的に探し出していたわけではなかったのですが、写真を見て良さそうだったので、勉強のつもりで見学してみようということになったんです。
 
オタニさん:最初に見に来た時に、タイル張りの外観の印象が気に入りました。1970年代に建てられた低層のマンションの雰囲気が好きなんです。丘の上に建っていて周囲に高い建物がなく、抜けがいいところも良かった。WEBではいろいろ見ていたのですが、実際に見学したのはこの物件だけです。1件目で気に入って決めてしまいました。
 
 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 72.73㎡
  • 間取り: 3LDK
  • 既存建物竣工年: 1977年
  • リノベーション竣工年: 2017年

玄関を入ると左側にガラスの間仕切りがあり、オタニさんのアトリエがある。右側は水まわり。ガラスの扉の先にはLDK。キッチンとリビングダイニングの間には袖壁と梁があり、ゆるやかに分かれている。LDKに隣接して個室が2つあるが、引戸で開け閉めすることができ、普段は開け放してワンルームのように使っている。

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