お宅拝見

美しい収納と色選びのコツ<1/3>

ライフオーガナイザーの瑞穂まきさんは、ご主人と20代の娘さん、息子さんとの4人家族。15年前に購入した新築一戸建てから、一棟まるごとリノベーションの物件に住み替えました。設計者とゼロからつくるフルリノベーションにより、ご自身の理想とするシックでエレガントな空間と、色彩・収納計画を実現。暮らしを最適化するプロフェッショナルでもある瑞穂さんの経験と知識、センスあふれる住まいづくりについて聞きました。



来客時も家族がストレスフリーに
暮らせる3本の動線



ーー明るく広くすっきりとした玄関の先にはクラシカルなデザインのドア。開けると驚きの広さのLDKが広がります。LDKの面積は、22帖以上あるんですね。
 
瑞穂さん:リビングの先に広いルーフバルコニーがあるので、より広く感じるのだと思います。我が家は4人家族で、20代の娘と息子がいて、それぞれの個室が必要。100㎡以上で探していました。この物件は100㎡には少し足りないのですが、リビングとバルコニーがつながっているような一体感があることで、面積以上の広がりを感じられると思います。プランについては、個室はミニマムに、リビングを最大限に広くし、家族が自然に集まり、リラックスできる雰囲気にすることにこだわりました。キッチンはアイランド型で、生活感が出ないようにパントリーを設け、冷蔵庫もその中に収めています。



ーー玄関からの動線が2つに分かれていますね。一つは先ほどのLDKへと続く動線。もう一つはどこにつながっていますか?

瑞穂さん:洗面室・浴室や寝室へとつながる通路であり、夫が使っているウォークインクローゼットもあります。また、リビングからも、洗面室・浴室や各個室にアクセスする通路があり、洗面室自体が2つの通路をつなぐ動線になっています。3本の動線があるので、リビングを通らずに洗面室・浴室を使ったり、玄関から出入りできるんです。実は今、息子がシャワーを使っているのですが、現状のような来客時でも、お客さまと顔を合わせずに、身支度や外出ができます。このように回遊性があり、家族のライフスタイルに合った動線をつくることも希望していました。



瑞穂さん:というのも、私はライフオーガナイザーという仕事をしていて、自宅にクライアントをお迎えすることも多いので、いつでも来客に対応できる心地よい空間をつくることも大切だと考えていたんです。複数の動線を持つこのプランなら、来客が多くても家族もストレスなく生活できます。
 
ーーライフオーガナイザーとはどんなお仕事ですか?
 
瑞穂さん:家の片付けなどをコンサルティングしながら、暮らしを心地よく最適化するお手伝いをします。まず思考の整理からはじめ、その人にとって使いやすい収納や整理の仕方を提案するのです。我が家のケースを見ても、夫と私では使いやすい収納が違います。整理整頓が苦手な夫のためには、動線に合わせ、玄関からつながるオープンなウォークインクローゼットをつくりました。帰宅したらすぐに着替え、うがいと手洗いをしてからリビングに入るので、物がリビングに持ち込まれず、片付いた状態がキープされるんです。





一方、私のクローゼットは寝室にあり、扉も造作しました。私は物を定位置にしまうことが苦にならないタイプですし、たくさんの色が混在しているのが視界に入ると落ち着かないんです。クローゼットの中は、パンツ、シャツ、セーター、ジャケット、アウターなどカテゴリーごとに分けて、さらに色別に分け、ほとんどの衣類をハンガーに吊り下げて収納しています。パンツから先に選ぶので、一番出し入れしやすい場所にしまうなど、使い方に合わせて収納計画を考えました。


寝室のクローゼット。同じ収納アイテムを揃えることで見た目がばらつかない工夫もされている

 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 95㎡
  • 間取り: 3LDK
  • 既存建物竣工年: 2002年
  • リノベーション竣工年: 2015年

玄関の正面のドアは、22帖のLDKへとつながる。LDKの奥には通路があり、寝室、娘さん、息子さんの個室が並ぶ。玄関の右手には洗面室・浴室、寝室へと続く通路があり、壁面にはご主人のウォークインクローゼットが設えられている。洗面室・浴室は2つの回遊動線が交わる重要な動線の一つになっており、LDKを通らずに、個室から洗面室・浴室、玄関へとアクセスできるプランとなっている。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 森本寛之


    宅地建物取引士/二級建築士 新築住宅を専門とする設計事務所、商業コンサルティング会社、デベロッパーを経験ののち、2008年に株式会社リビタへ入社。リノサポコンサルタントへ。 「不動産」と「建築」。2つの職能・領域を横断しながら、お客様に最適な選択を提案いたします。都心で希少な100㎡を超える邸宅マンションを紹介するサービス「R100 TOKYO」も担当しております。