お宅拝見

料理家夫妻とこだわりキッチン<2/3>



主役のキッチン、ゲストの目に触れる棚や壁は、
すべて家具職人による造作


——キッチン、食器やキッチンツールなどが並ぶ収納棚は、すべて家具職人による造作だそうですね。すごく丁寧につくられていますね。
 
ご主人:松島さんから、LDKの棚やキッチン、個室を仕切る壁など、ゲストの目に触れる部分は、すべて家具職人による造作にしたいと提案がありました。「エッジの効いた職人集団」である「イノウエインダストリィズ」に依頼することも併せて提案していだき、私たちも彼らの実績を見てビビッときたので、松島さんの提案通りに進めることに決めました。



キッチンの背面の壁は一面に千本格子のような棚をつくりましたが、この棚の棚板や側板は9mmという薄さ。強度を保ちながら、見た目の印象にこだわって造作してもらいました。熟練の職人技が活かされているところだと思います。
素材はラワン合板と有孔ボードを使用しています。予算的な都合もあって選んだ素材ですが、繊細な造作でラフすぎない印象に仕上がっていると思います。
 
奥さま:有孔ボードの壁はものを引っかけられるので便利ですね。植物のプランターなどを飾って楽しんでいます。キッチンのカウンターはステンレスです。それだけでも十分広いのですが、それとは別に大人数が座れるダイニングテーブルも造作してもらいました。



——室内には植物がたくさん飾られていますね。庭にもウッドデッキがあって、ハーブなども育っています。植物はお好きなんですか?
 
ご主人:広い庭があったことが、この物件を選んだ決め手の一つでした。ガーデニングは前からしたいと思っていましたね。料理をつくるときにもハーブをよく使うので、庭から摘んできて新鮮なものを使えたらいいなと思ったんです。庭、室内ともにもっと緑を増やして森のようにしたいです。




——選ばれた物件は築40年と、少し古めの中古マンションですが、不安などはありませんでしたか? また、他に気に入ったポイントはありましたか?
 
ご主人:前も築40年オーバーのマンションに住んでいました。古いものが大好きで、むしろヴィンテージマンションに住みたいと考えていたんです。中古であることや築年数が経っていることには、何の抵抗も不安もありません。既製品ではなく一つひとつ手でつくられたパーツなど、古いマンションが醸し出す空気感は、新築にはない良さだと思います。大量生産のために効率化されているものにはあまり魅力を感じません。
あとは料理教室や食事会で人を招くことが多いので、便利なエリアにあることと、駅から近いことも重要なポイントでした。

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 82.49㎡
  • 間取り: 2LDK
  • 既存建物竣工年: 1976年
  • リノベーション竣工年: 2016年

長手方向に玄関から庭まで抜ける約3分の2の空間がLDK。中央にゆったりと配したダイニングテーブルとキッチンカウンターは、合わせると5mを超える。キッチンの背面の壁には一面の家具造作収納。益子焼などの器をはじめ、Iさんご夫妻のセンスで厳選されたキッチンツールや調味料、雑貨などが並ぶ。残りの約3分の1は壁で間仕切られたプライベート空間。洗面・トイレ・浴室をまとめた水まわり、パントリー、将来の子ども部屋、ウォークインクローゼット、寝室がコンパクトに収まっている。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 与那覇侑哉

    宅地建物取引士/インテリアコーディネーター/カラーコーディネーター 建材メーカーに入社後、商品の開発に携わる。その後、リノベーションの設計・施工管理会社を経て、2013年よりリノサポコンサルタントへ。 「理想の暮らし」や「将来の自分に合う暮らし」をお客様一人ひとりと向き合いながらヒアリング。要望を聞くだけでなく、お客様に最適な暮らしをご提案いたします。自身のリノベーション経験も交えながら、お客様が楽しく納得して進めていけるコンサルティングを心掛けています
  • 設計

    松島潤平建築設計事務所