お宅拝見

青い空と吹き抜けメゾネット<3/3>



大好きなアートの色に合わせて
インテリアのトーンをセレクト


——一番こだわったというキッチンについて、お聞かせください。

奥さま:
既存では小さな個室になっていたのですが、オープンキッチンにしたかったので、リビングダイニングと一体化して1階はワンフロアまるごとLDKとなっています。

奥さま:生活感を出したくなかったので、ものはできるだけ隠せるようにパントリーや吊戸棚などの収納をしっかりと設けました。これは全体に言えることで、つくり付けの収納は必要なところに十分な量がしまえるようにつくってもらっています。予算的なこともありシステムキッチンを選んだのですが、収納の扉は新規でつくってもらいました。テイストについては、基調となる色としてグレー、白、黒を使いたいとイメージし、設計者の山田さんにお伝えしてサンプルを提案してもらい、壁、床、キッチンの素材などを決めていきました。

さらに、入居前からマーク・ロスコというアーティストの絵を飾ることを決めていました。線と色で表現された作品が中心なのですが、1階のLDKは、使った素材に合わせて、青とグレーと黄色の作品を選びました。この絵が加わることでLDKのテーマカラーが、グレーとブルーになったと感じます。それに合わせて、家具の色を選びました。ソファ、テレビ台、ローテーブルは「BoConcept」、ダイニングテーブルとチェアは「ILLUMS」で購入しました。



——キッチンのサイドの壁には石っぽい大判のタイル、壁側のカウンターの壁は光沢のあるモザイクタイルが張られていますね。

奥さま:天然素材で色が合うものを選びました。一部の壁だけでもタイルを使うことで表情が出て良いアクセントになったと思います。洗面の壁も天然石のハニカムタイルです。目地もブラウンにしたので落ち着いた雰囲気になりました。
全体のトーンについては、設計者の山田さんが、絶妙な色合いを上手くまとめてくださいました。理想とする仕上がりのイメージを共有してくださって、素材を選ぶときも的確なアドバイスをいただきました。





——植物も印象的ですね。インテリアのコーディネートに彩りや瑞々しさをプラスしていると感じます。

奥さま:
共用部の植栽を手掛けた「Landscape House」に、コーディネイトをお願いしました。山田さんが手掛けた共用部の空間と植物の相性が素晴らしかったので、絶対に合うと思ったんです。吹き抜けにはシンボルツリーとして、高さのあるショウナンゴムの鉢植えを置きました。2階のバルコニーでもたくさん育てています。



——完成した家で過ごしてみて、感じていることを教えてください。

ご主人:
家が一番居心地の良い場所になりました。好きなものに囲まれて暮らす幸せを感じています。

奥さま:高窓は東向きなので、朝はかなり早くから光が入ってきて、目覚めが良くなりました。毎朝、私だけ早朝に起きるのですが、だんだん明るくなるのを感じながら、とても静かなキッチンで家事をする時間が好きなんです。

ご主人:夕方から夜にかけての雰囲気もいいですよ。間接照明の灯で過ごす時間も昼とは違う心地良さがありますね。

奥さま:私はソファに寝転がって、高窓から空や雲が動いていくのを眺めるのも好きです。都会の真ん中とは思えない豊かさがあります。リノベーションで人生は変わりますね。お金をかけてやる価値は十分にあると感じています。





文:村田保子/撮影:古末拓也
取材・撮影:2017年5月

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  • 専有面積: 87.52㎡
  • 間取り: 2LDK
  • 既存建物竣工年: 2002年
  • リノベーション竣工年: 2016年

螺旋階段でつながるメゾネット。1階はワンフロアまるごとLDKでオープンキッチンとパントリーがある。2階は吹き抜けとつながる4畳弱のラウンジを中心に、8畳強の主寝室、3畳の子ども室、トイレ、洗面、浴室が配置されている。主寝室にはドアが2カ所あり、回遊できる間取りになっている。ラウンジにはデスクと本棚があり、家族で共有できる多目的な使い方をしていく予定。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント ​森本寛之


    宅地建物取引士/二級建築士

    新築住宅を専門とする設計事務所、商業コンサルティング会社、デベロッパーを経験ののち、2008年に株式会社リビタへ入社。リノサポコンサルタントへ。
    「不動産」と「建築」。2つの職能・領域を横断しながら、お客様に最適な選択を提案いたします。都心で希少な100㎡を超える邸宅マンションを紹介するサービス「R100 TOKYO」も担当しております。


     
  • 設計

    atelier etsuko 山田悦子