お宅拝見

緑と光と多彩な居場所<2/3>




普段は寝転がって。時にはベッドにもなる。
収納も兼ねた造作のソファ


——プランや設計などで、Mさんご夫妻がとくにこだわったところを教えてください。
 
奥さま:寝転がってくつろげる大きなソファスペースです。ソファはこの空間に合わせて造作してもらいました。クッション部分を外すと座面の下は収納になっていてとても便利なんですよ。お客さまが宿泊するときはベッドとしても使っています。LDKは多彩な居場所があって、いろいろな使い方ができる空間にしたいとリクエストしましたが、その通りになっていますね。ソファ以外のリビングスペースは、クッションや座布団を置くだけなので、その時々でテレビを観たりゲームをしたり、ときには床でゴロゴロしたり、いろいろなシチュエーションで楽しんでいます。この広いスペースをキープするために、床にものを置かないことが我が家のルールになりました。ルンバも使いやすく、労力をかけずにきれいな状態や快適性が保てるというプラスの連鎖を感じています。



ご主人:一人がキッチンで料理をしているとき、もう一人がソファにいても、料理をしながら目線を合わせて会話ができますし、LDKのどこにいても全体が見渡せるのがいいですね。キッチンは二人で一緒に料理ができるように、作業スペースを広くしてもらいました。コの字型で窓に面していて、明るく日当たりがよく、とても居心地がいい空間です。



奥さま:主人は料理が上手で、私よりもキッチンに立つ機会が多いので、主人に合わせてスケールが大きめのキッチンになっています。
 
——キッチンカウンターとダイニングテーブルが一体になっていて、そちらの床は石のようなタイルになっていますね。リビングはフローリングですが、これはあえて違う素材にしたんですか?

 
奥さま:床の素材を変えることで、ゆるやかにつながりつつも、居心地が切り替わるのではないかと思いました。これも一つの空間の中に、いろいろな居場所を感じる要素になっていますね。
 
ご主人:石のようなテクスチャーの黒いタイルは、ぜひ使いたいと思っていました。フローリングはチェリーウッドで、明るすぎず暗すぎない落ち着いた色合いをセレクト。これは私たちが以前住んでいたニュージーランドの家の床をイメージしました。

奥さま:ニュージーランドのウェリントンという街に住んでいたのですが、1930年代に建った一戸建てを借りていました。丘の上にあって窓から港が見下ろせて、二人ともとても気に入っていたんです。赤味のある無垢のフローリングは、経年していましたが味わいがあってとても好きでした。今思えば、その家の居心地が私たちの住まい観のベースになっているのかもしれないですね。

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 78.05㎡
  • 間取り: 1LDK
  • 既存建物竣工年: 1995年
  • リノベーション竣工年: 2015年

北側にある玄関を入ると広めの土間。玄関ホールからはコンパクトな寝室とトイレにアクセスできる。玄関ホールとLDKの間には木製フレームの大きなガラスの引戸がある。リビング、ダイニング・キッチンは一室空間。そこからつながる洗面、バスルーム、クロークは扉で区切られているが、回遊性のある間取りとなっている。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント ​大嶋亮


    宅地建物取引士/既存住宅アドバイザー

    兵庫県生まれ。商空間の設計施工会社で営業、現場管理、設計などを経験。その後、建築設計事務所へ転職し住宅・店舗設計を担当。2008年に株式会社リビタへ入社。
    リノベーションの得意な不動産コンサルタントとして、建築的な知識・目線、不動産知識・経験則を活かした売却戦略や賃貸など中長期的な目線で、一人ひとりに最適な暮らし方や住まい方を提案いたします。
  • 設計

    成瀬・猪熊建築設計事務所
    猪熊純・本多美里
  • 施工

    TRUST