お宅拝見

アトリエと住まい<3/3>



祖母も喜んで友達に自慢。
長く住み続け、その先にも継承したい


——何をどう残していくかは、どのように決めていったのですか?
 
奥さま:この家で長年暮らしていた父から意見をもらい、残す価値のあるものを選んでいきました。どう活かすかは小野さんからアイデアをもらいました。もともと私たち夫婦もアンティークなど古いものが好きなので、既存のパーツが効果的に活かされている空間がとても気に入っています。
 
——床や建具など新規の部分はダークブラウンが基調になっています。仕上げのテイストも、露出させた既存の柱や梁の雰囲気と合っていますね。
 
奥さま:床や建具の色合いは、落ち着いた和のテイストを意識しました。もともと持っていた家具も蚤の市などで購入した古いものが多かったので、それらとの相性も考えましたね。壁は少しグレーがかった白で塗装。アトリエと寝室は特別な空間なので、こだわって珪藻土の左官仕上げにしてもらいました。



——既存の部分が魅力的に活かされ、新しい部分と上手く馴染んでいますね。お祖父さま、お祖母さまの家を住み継いでいかれることになり、感じていらっしゃることはありますか?



奥さま:祖父母や両親への感謝しかありません。30代前半という年齢で理想の家をつくることができたのは、すごく幸運なことだと感じています。また、新築では決してつくることができない、味わいのある雰囲気を残せたこともすごく嬉しい。祖母は以前の家がすごく好きだったので、リノベーションをして様変わりしてしまうことを残念に思っているのではないかと感じていたのですが、完成した家を見たときにすごく喜んでくれて、友人を連れてきて自慢していました。その姿を見て本当に良かったなと感じたし、私たちもこれから長い時間をかけて、この家と付きあっていきたと改めて思いました。まだ子どもが1歳半なので気が早いかもしれないけど、できることならずっと住み続けて、子どもにこの家を引き継げたらいいなと思います。


文:村田保子/撮影:古末拓也
取材・撮影:2017年1月

 
※リビタのSHARE PLACE MAGAZINE 「シェアプレイス卒業生インタビュー」は下記よりご覧ください。
「多様な価値観の住人とつながり、独立への力をもらう」
http://www.share-place.com/magazine/interview/369

 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 144.64㎡
  • 間取り:
  • 既存建物竣工年: 1969年
  • リノベーション竣工年: 2015年

1階は玄関から続く土間を広めにつくり、吹き抜けにして奥さまのアトリエを併設。土間から小上がりになった階段ホールに面し、水まわりと半地下になったご主人のワークスペースを配置。階段ホールの先にはLDKがある。土間、階段ホール、LDKの間は引き戸で仕切れるが、オープンにすればワンルーム状となる。2階は2つに分けられる広めの子ども室、主寝室と一体となったウォークインクローゼット、アトリエの吹き抜けに面して配置された学習室などがある。

PROJECT MEMBER

  •  株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 鈴木芽久美


    宅地建物取引士/既存住宅アドバイザー/省エネ建築診断士

    2011年に株式会社リビタへ新卒で入社。同社が企画・運営を行うシェア型賃貸住宅「シェアプレイス」の管理運営を経験後、リノサポコンサルタントへ。
    現在は主に戸建てリノベーションを担当しておりますが、マンションのリノベーション経験も豊富です。また、DIYなど「自ら手を入れる暮らし」の提案も、手描きのスケッチやプランを使いながら、お客様へわかりやすい説明をいたします。