お宅拝見

アトリエと住まい<2/3>



花のアトリエと一体となった
家族の生活空間

 
——リノベーションをされるにあたり、どんな空間にしたいとご希望されたのですか?
 
奥さま:私がお花の仕事をしているので(編集部注:オーダーメイドの花屋さん MIO flor)、家の一角にアトリエを併設することを希望しました。もともとの間取りが壁で細かく仕切られていたので、できるだけ壁を取って開放的な空間にしたいというのもありましたね。それから、できるだけ既存の家の雰囲気を残したいとお願いしました。
 
——そして完成したのが、玄関から続く土間を広く取って、アトリエと一体化させたプランですね。アトリエの部分は吹き抜けになっていて、自然光が降り注ぐ気持ちのいい空間です。アトリエとワンルーム状のLDKは、引き戸で仕切られていますが、開け放つと一つの大きな空間として楽しめますね。



奥さま:アトリエではアレンジメントの教室を開く予定なので玄関からつながっていたほうがいいと考えました。吹き抜けの露出した梁には、船舶用の滑車で大きなコウモリランをハンギングしています。LDKと階段ホールの間も引き戸で仕切れるようになっているのですが、気候の良い季節は全部開けて開放的に過ごすことが多いです。階段ホールの隣の半地下になった空間には主人の書斎。2階にはアトリエの吹き抜けに面して子どもの学習室もあります。必要なときは仕切れるけれど、全体がつながっていて、アトリエにいても家族の様子が伝わる間取りになっていますね。




——既存の家で使われていたものを残したり、移設して活かしたりした部分を教えてください。
 
奥さま:アトリエとLDKを仕切る引き戸には、既存の窓に使われていた型板ガラスを入れています。書斎のところにある手すりは、昔の階段の手すりを流用したもの。スチール製でデザインも凝っているんですよ。階段下には、無垢材の寄木張りの床を移設してアクセントにしました。夜はライトアップできるように照明も埋込んでいます。こちらも既存の廊下の床に使われていたもので、タイルカーペットの下に隠れていたんです。他にも淡いブルーの発色が珍しい浴室のタイル、玄関の下足棚、アプローチの壁の天然石、リビングから見える坪庭などをそのまま流用しています。


間取り・プランを見る

  • 専有面積: 144.64㎡
  • 間取り:
  • 既存建物竣工年: 1969年
  • リノベーション竣工年: 2015年

1階は玄関から続く土間を広めにつくり、吹き抜けにして奥さまのアトリエを併設。土間から小上がりになった階段ホールに面し、水まわりと半地下になったご主人のワークスペースを配置。階段ホールの先にはLDKがある。土間、階段ホール、LDKの間は引き戸で仕切れるが、オープンにすればワンルーム状となる。2階は2つに分けられる広めの子ども室、主寝室と一体となったウォークインクローゼット、アトリエの吹き抜けに面して配置された学習室などがある。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 鈴木芽久美


    宅地建物取引士/既存住宅アドバイザー/省エネ建築診断士

    2011年に株式会社リビタへ新卒で入社。同社が企画・運営を行うシェア型賃貸住宅「シェアプレイス」の管理運営を経験後、リノサポコンサルタントへ。
    現在は主に戸建てリノベーションを担当しておりますが、マンションのリノベーション経験も豊富です。また、DIYなど「自ら手を入れる暮らし」の提案も、手描きのスケッチやプランを使いながら、お客様へわかりやすい説明をいたします。