お宅拝見

アンティークと緑<1/3>

大学で教員をしているご主人は、カリブ海のご出身で日本に住んで40年。奥さまはイベントやファッション関係のお仕事をしている。そんなBさんご夫妻が暮らす住まいは、新宿区の高台にある築30年のマンション。116㎡の広さがある、リビタの「リノベーション済みマンション」として販売されていた物件だ。




メタリック珪砂の塗装を施した壁が油絵を引き立てる。
この壁にピンときて、物件の購入を決断。


——玄関には数々の美術品や工芸品がディスプレイされています。ドアを開けると正面に飛び込んでくるシルバーの壁。そこに飾られた油絵。入口からすごくインパクトがある空間ですね。

ご主人:玄関のシルバーの壁が気に入って、購入を決めたんですよ。いぶし銀のような味わい深い色でしょう。見学に来たとき、この壁に絵を飾ろうとピンと来たんです。これはモンゴルの画家の油絵で、伝書鳩が戦いに行った夫の安否を描かれている女性に知らせるという物語の場面を描いているようです。大好きな絵なのですが、以前の家では細い廊下に飾っていて、斜めからしか観ることができなかったので、今はすごく良い場所に飾れて満足しています。

——廊下の壁、リビングダイニングの石壁、周囲の壁にも絵がたくさん飾られています。





ご主人:リビングの壁も購入を決めたポイントの一つです。好きな絵や小物は個性的なものが多いので、それに負けない石のテクスチャは「ここに何を飾ろうか」と ワクワクするような気分にさせてくれました。広々とした白い壁には、英国で画家をしている妹の作品をかけています。ダイナミックなカリブ海の植物を描いた作品と、窓辺の植物たちに癒されています。 もともとピクチャーレールが多めに設置されていましたが、さらに増設して日本の木版画、石版画、カリブ海の作家の作品など季節や気分によって変えて楽しんでいます。

——古い箪笥(たんす)やアジアのアンティーク家具なども多いですね。そして窓辺には植物がたくさん! お好きなものが生活に溶け込んだ素敵な空間です。




ご主人:玄関の箪笥は韓国の李朝時代のもの、リビングに置いてあるのは、日本の船箪笥や帳場箪笥、インドネシアの嫁入り道具を運ぶための箪笥。カリブ海のラスターの友人が作った木彫りのオウムや和服の帯をリメイクしたクッションカバーも含め、広々とした空間で愛する小物たちに囲まれて過ごすのは気分が良いです。植物もバルコニーや窓辺に並べて楽しんでいます。植物コーナーは真南に面しているから、室内でもとてもよく育ちますよ。植物が自由に気持ち良さそうに伸びていくのを眺めるのが好きなんです。観葉植物の鉢から雑草が生えてきても、そのまま見守って育てていると、良い感じに共存することもあります。
 


奥さま:廊下の広さも気に入ったところですね。マンションは玄関や廊下が狭い物件が多いですから。30年ほど前に建った物件ですが、当時としては最先端の高級マンションで、贅沢の象徴として廊下などを広々とつくったのでしょうね。主人は筋金入りのコレクターで、いろいろなものを収集しています。海外では住まいにものを飾るのは当たり前で、日本とは文化が違いますから、本人はものが多いとは思っていなんですけれども(笑)。とにかくものが多くて、以前の家は広さが足りませんでした。面積重視で広めの住まいを探していたんです。

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 116.05㎡
  • 間取り: 3LDK
  • 既存建物竣工年: 1986年
  • リノベーション竣工年: 2013年

玄関を入るとL字の広々とした通路に沿って、9畳の寝室と5.5畳、9畳の2つの個室が並ぶ。通路の奥に約20畳のリビングダイニングがあり、そこからダイレクトに続く6畳ほどのキッチンがある。キッチンからは個室や玄関へと続く通路に出ることができ、回遊性のあるプランとなっている。