音楽とアート|お宅拝見

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音楽とアート

目 次
  1. 1花や絵で色味を添えて、季節感を暮らしに取り込む。
  2. 2オープンキッチンでもてなすパーティーでは、ギターと歌でセッションが始まる。
  3. 3LDKはほどよい温かみ。プライベートは落ち着き重視。色彩や色調にこだわったテイストづくり。

40代前半の会社員のご主人と、30代のフラワーデザイナーの奥さま。もうすぐ第一子が生まれるご予定のAさんご夫妻は、都内にある145㎡という広さを誇る築22年の中古マンションを、自分たちの暮らし方に合わせリノベーションするという選択をした。広さを活かし、つくり上げたこだわりの空間だ。

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花や絵で色味を添えて、
季節感を暮らしに取り込む。

——玄関からL字の通路が続き、壁のニッチはライトアップされていて、素敵なお花や写真が飾られていますね。

奥さま:私はフラワーデザインの仕事をしているので、家でも花を飾る場所をつくりたかったんです。玄関はお客さまを迎える場所ですから、造花を中心に小さめのものを飾って、すっきりとまとめています。1カ月に1回くらいの割合で、季節に合わせてコーディネートを変えて楽しんでいて、今は初夏の雰囲気。先月はイースターをテーマにしたディスプレイにしていました。

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——てっきり生花だと思っていました。とても造花とは思えない美しさですね。

奥さま:近年は造花のクオリティはとても上がっています。私も仕事としてつくることもあるのですが、造花の場合でもプロにイメージを伝えて依頼すると、空間を一新してくれるようなアレンジをつくってくれると思いますよ。

——通路を進むとガラスの建具で間仕切られたLDK。とても広いですね。グランドピアノがありますが、ほどよいスケール感で収まっています。ダイニングテーブルの近くの棚にニッチがあって、こちらにも素敵なお花が飾られています!

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奥さま:このニッチはLDKのアクセントになるような、インパクトのある生花を飾りたいなと思い、大きめにつくってもらいました。もうすぐ第一子を出産予定なので、子どもの節句の人形や道具を飾るのもいいですね。周囲は収納で、食器や花器などをしまっています。

——花だけではなく、絵もたくさん飾られていますよね。とてもお上手に空間に取り入れられていると思います。

ご主人:玄関の通路に飾っているのは、実はポストカードを額装したものです。パリに旅行に行ったときに、家に飾るために絵を買おうと考えていたのですが、気に入ったものが見つからず、代わりにたくさん種類があったポストカードから、好きなデザインのものを選んで購入。帰国後に専門店に依頼して、額装してもらったんです。

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奥さま:LDKにも絵を飾っていますが、空間のベースとなる壁や床は色味をおさえ、花で色を添えたり、ラグやクッションカバーなどの色を季節ごとに変えたりして楽しんでいます。

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オープンキッチンでもてなすパーティーでは、
ギターと歌でセッションが始まる。

——グランドピアノの他にもギターやアンプも並んでいますが、楽器はお二人のご趣味ですか?

奥さま:ピアノは私の趣味で、ギターは主人です。楽器を気にせず弾けるように、LDKは防音にしてもらいました。よく友人を家に呼んでパーティーをするのですが、子どもがたくさん来て騒いでも大丈夫なので、皆もリラックスできるみたいです。主人の友人が来たときは、皆でギターを弾いてセッションしながら、歌ったりすることもあります。

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——とてもゆったりとしたLDKですから、お客さまがたくさん集まっても、思い思いに過ごすことができそうです。キッチンもオープンで広めにつくられていますね。

奥さま:料理やお菓子づくりが好きなので、使いやすいキッチンを希望しました。手元を隠したかったので、壁を高めに立ち上げ、ハイカウンターのような造りにしてもらったことと、家電などをできるだけ見えないようにして棚の中にすっきり納めたことがこだわりです。

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——パーティーのときは、おもてなし料理もつくられますか?

奥さま:自分でもつくりますが、持ち寄りのことも多いですし、出張シェフを呼ぶこともあります。カウンターに並べてブッフェ風にすると楽しい雰囲気になりますね。オープンキッチンは、料理の準備やおもてなしをしながら会話ができるのもいいなと思いました。

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LDKはほどよい温かみ。プライベートは落ち着き重視。
色彩や色調にこだわったテイストづくり。

——どのようなことを重視してインテリアテイストを考えられましたか?

奥さま:インテリアのテイストは、元々持っていた木目調のグランドピアノに合うようにとお願いしました。

ご主人:LDKの壁・天井は薄いベージュで、やわらかで優しい雰囲気なのですが、寝室や水まわりなどのプライベートな部分は、ホテルっぽく落ち着いたグレーベースの色調になっています。

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奥さま:ピアノがあると空間がエレガントになりがちなんですが、LDKはモダン過ぎず、ほどよく温かみがある感じに仕上がっています。将来的に子どものものなどを置いて、色味が増えても違和感のない空間になっていると思います。

——LDKと寝室の他にあと2つ個室がありますね。LDKから続く奥の個室と、寝室のとなりの個室。こちらはどのように使っていますか?

奥さま:LDKの奥の個室は、デスクを置いて書斎として使っています。楽器を置く場所にもなっていますね。

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奥さま:寝室のとなりは子ども部屋にしようと思っています。この2つの個室は何も手を加えていないので、子どもの成長の過程で、一緒に壁にペンキを塗ったりして、DIYでつくっていければと思っています。ブルーグレーとか、ちょっと明るめのポップな色を使うのもいいですね。最近は、Pinterest(ピンタレスト)などで、海外の子ども部屋の写真を眺めて、どんな風にしようかなと想像するのが楽しいです。

——最後に住み替えを考えていらした頃のお話を伺います。この物件は面積が145㎡で、東京では数が少ないとされている100㎡超かつ低層のマンションに該当しますが、元々広めの物件がご希望だったのですか?

ご主人:以前に住んでいた家も100㎡より少し広いくらいでしたが、海外に住んでいた経験もあり、広めのスケール感は求めていました。でも、この物件を見に来るまで、家を購入する予定はなかったので、具体的に希望条件などを持っていたわけではないです。たまたま見に来たこの物件が、広くて楽器もペットもOKで、しかも一から自由に設計を考えられるということで、私たちにとって理想的だと感じて、すぐに決めました。

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——自由設計をされてみて、他に魅力的だと感じられたことがあれば教えて下さい。

ご主人:いずれ犬を飼いたいという希望があってキッチンとダイニングの間に、しっかりとしたスイングドアを設けてもらいました。大型犬を迎え入れられるように設置してもらったんです。LDKの壁の一面にも頑丈な下地を入れて、リードを固定できるようにしています。床は犬の足に負担がかからないように、滑りにくくメンテナンスが容易で、質感の落ち着いたものを選びました。

——築22年の中古物件ということに、抵抗はありませんでしたか?

ご主人:耐震や構造についてもしっかりチェックをして、共用部もセンスよくリノベーションされると説明を受け、それがとても納得できる内容だったので、安心感を持ちました。新築ではなかなか100㎡超の物件はなく、タワーマンションの最上階などの選択肢となります。安全で広さがあり、低層の建物に住むというのが私たちの希望。それがすべて叶うのが、現在の物件でした。

奥さま:フランスをはじめとする欧米では、古いものを大切にする文化が根付いていますよね。その暮らし方に私たちもとても共感しています。日本でももっとリノベーション文化が浸透して欲しいなと思いますね。

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