お宅拝見

ヘリンボーンと開放感<3/3>



服も、本も、バスルームも。
隠さずに空間に解放するメリット


——「衣装部屋」と呼びたくなる、クローゼットスペースも大きな特徴です。洋服を選んでコーディネイトしたり身支度したりと、収納としてだけでなく居場所として過ごせそうですね。

ご主人:常に見えているほうが、出し入れも楽ですし、いらなくなったら回転させていくこともできます。ディスプレイとして美しくなれば、なお良いということでこういう形になりました。本棚も同じ考え方で、持っている本を全部置けるように、いろいろな場所にオープンな棚をつくってもらいました。



——お風呂はナチュラルな雰囲気に仕上がっていますね。

ご主人:グレーベージュのタイルで。ホテル風を目指しました。また、明るくするためにリビング側に窓を付けてもらいました。バスタブに身を沈めると隅田川の景色も見えます。休日は昼間に入っても気持ちいいし、開放感がありますね。

 

奥さま:洗面は通路にもなっているので、浴室のドアを全面ガラス張りにして、窓から光を取り入れています。洗面カウンターは、人工大理石の天板にダブルシンクを配し、リッチな雰囲気を目指しました。ゲストが来たときや忙しい朝の身支度の時間にゆとりを持つことができます。



——仕上げに関してこだわったところはどこですか?
 
奥さま:床のヘリンボーンとポーターズペイントで塗装したグレーの壁です。フローリングは色味に濃淡のムラが出るタイプなんですが、それが面白いなと思いました。壁はざらっとした質感にしたかったので、提案してもらった中から、この塗料を選びました。海外の家を集めた雑誌などを見ていて、いいなと思った家の壁はほとんどグレーだったので、グレーが好きなんだと気づいたんです。壁の色を最初に決めて、そこに他の色も合わせていくような感じで決めていきました。



——キッチンの面材、カウンター、幅木や建具枠など、ポイントとして黒が使われていますね。
 
奥さま:幅木や建具枠は、黒とは微妙に違う墨色を山田さんが提案してくれました。グレーに馴染んでより落ち着いた感じになりました。
 
——ピンク地にシルバーで植物が描かれた壁紙も素敵です。トイレの壁も一面がピンクですよね。


ご主人:ピンクは気になっていて、どこかに使ってアクセントにしたいと思っていたんです。とても華やかなんですが、シルバーがグレーと馴染むかなと思って選びました。



——最後に、東日本橋の街の魅力について教えてください。住んでみてどんな風に感じていますか?

奥さま:よく近隣を散策するのですが、馬喰町の辺りに行くことが多いです。話題の店も多く、食事やお茶を飲むなどにもいいところがたくさんあります。新しいものと古いものが混ざっている感じが好きです。人形町や神田のほうへ行ったり、川沿いを歩いて蔵前まで行ったりもします。秋葉原も徒歩圏内。とても便利なエリアだと改めて感じています。
 
ご主人:古いビルをリノベーションした店が多いし、個人の方が経営している個性的な店がたくさんあります。若い方が頑張っている新しい店もあれば、古くからやられている店も多いです。でも年齢層が高めの方がやられている場合でも新しくてユニークな雰囲気の店もあって、年齢や性別を問わず、みなさんが好きなことをやっている感じがします。多様性があるところが面白いですね。




奥さま:朝、会社に行く前に、二人で近くの喫茶店に寄ってコーヒーを飲んでから出勤することもあります。古いタイプの喫茶店で地元の方に昔から愛されているような感じの店。そういう空間をのぞくことも楽しいですね。行きつけの店もできて、お酒の場では人との出会いや交流もあり、新しい世界を楽しんでいます。



■利用サービス:一棟丸ごとリノベーション 
文:村田保子/撮影:古末拓也
取材・撮影:2016年4月

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  • 専有面積: 81㎡
  • 間取り: 1LDK
  • 既存建物竣工年: 1995年
  • リノベーション竣工年: 2015年

洗面とバスルームを真ん中に置いた回遊性のあるプラン。扉があるトイレ、納戸、バスルームなどをのぞけば、すべての空間がワンルーム状につながっている。玄関を入ると右側にオープンな下足棚と通路があり、8畳以上あるウォークインクローゼットへとつながる。水まわりの脇を通ってLDKへとつながり、キッチンの脇から納戸やトイレが並ぶ通路を抜けて、再び玄関へと続く。

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