お宅拝見

ヘリンボーンと開放感<2/3>

ワンルーム状にすべてがつながるから
気が向くまま、好きなところで過ごせる




——フリーデザインコースで、ゼロから空間をつくり上げていかれましたが、どのような家にしたいと考えていたのですか?
 
奥さま:家にいる時間が短いので、家にいるときはストレスなく、快適に暮らしたいと思っていました。キッチンで料理をつくりながらリビングにいる人と会話をしたり、ワインを飲んだりして、だらだらとリラックスできる家にしたかったんです。扉を開けて部屋を出入りしたり、クローゼットの引き出しを開閉したり、そういう動作も面倒なので、空間はワンルームにつながっていて、収納もすべてオープンにすることが希望でした。コースごとにコンセプトルームがつくられていたのですが、そのプランもヒントになりましたね。お風呂が真ん中にあって、回遊性のあるプランがあったんですけど、楽しそうでいいなと思いました。最初のイメージはそれがベースになっています。設計もコンセプトルームを手掛けたアトリエエツコの山田悦子さんにお願いしました。
 


ご主人:くつろぐ場所として隅田川を眺めるカウンターがあったり、明るくてゆっくりできるお風呂があったりというイメージはありました。テイストで言えば、二人とも古い建物が好きで、数カ月間ロンドンに住んでいたことがあり、そのときに住んでいた家や通っていた店、街並みなどの印象に、影響を受けています。床をヘリンボーンにしたのも、ロンドンの家の雰囲気からです。古くてシックな感じの空間が、しっかりメンテナンスされているのが好きなんだと思います。




——ベッドスペースがオープンで、LDKとつながっていますが、寝室として分けないスタイルがお好みなんですね。
 

奥さま:前に住んでいた家でも、LDKの隣の和室にベッドを置いていましたが、間仕切りの襖をはずして、ワンルーム状態で使っていました。一人がベッドで寝転んでいて、もう一人がリビングにいても会話できるから便利なんです。
 
ご主人:ロンドンでもそのスタイルでした。ソファに座るような感覚で、ベッドを使っていましたね。それでずっと違和感がなかったし、眠るためだけの部屋は必要ないかなと思います。

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 81㎡
  • 間取り: 1LDK
  • 既存建物竣工年: 1995年
  • リノベーション竣工年: 2015年

洗面とバスルームを真ん中に置いた回遊性のあるプラン。扉があるトイレ、納戸、バスルームなどをのぞけば、すべての空間がワンルーム状につながっている。玄関を入ると右側にオープンな下足棚と通路があり、8畳以上あるウォークインクローゼットへとつながる。水まわりの脇を通ってLDKへとつながり、キッチンの脇から納戸やトイレが並ぶ通路を抜けて、再び玄関へと続く。

PROJECT MEMBER