お宅拝見

家族の時間と仕事の時間<2/3>



オンとオフはあえて分けない。

自由な余白が想像力をかきたてる。


——住居としてだけではなく事務所としても使っているんですよね?
 
奥さま:主に仕事関係のパートナーを招いて、ミーティングをするためのスペースとして活用しています。遠方からいらっしゃる方も多いので、宿泊をしてもらう場所としても使っています。
 
ご主人:ゲストを迎えるときのことを考え、できるだけ固定化しない使い方をしています。ワンフロアが丸ごとLDKになっている2階は、ダイニングテーブルを仮設のものにして、なるべくオープンなスペースをキープするようにしています。じっくり話し合いたいときはダイニングテーブルで、リラックスしたいときはソファへ移動してという感じで、そのときの気分に合わせて、いろいろな場所でミーティングができるのがいいですね。もともとの間仕切りがはっきりしていない空間が功を奏しています。どう使うかはシチュエーションごとに作っていけばいいから、使い勝手がいいです。



奥さま:1階には引戸を開閉することで、つながったり仕切ったりできる2つの空間がありますが、真ん中をライブラリーとして、テーブルを置いています。本を読んだり、映像を見たりする必要があれば、この空間に移動するというイメージ。近い内に合板の壁に本棚をつくろうと思っています。また、土間も含めてものづくりをする空間としても使っています。実際に2階で打ち合せしているときに、「ちょっとつくってみようか」と1階に降りて、ミシンで縫ってみたりすることも。家全体を移動して、行き来しながら打ち合せをしていますね。



ご主人:春になったらダイニングテーブルを外へ出して、ウッドデッキやバルコニーでミーティングをしたいです。2階の梁にハンモックを付けて、ハンモックミーティングもやってみたいと思っています。このアイデアは、この家を初めて見学したときに、梁が露出しているのを見て思いつきました。




——ご家族での時間は、どのように過ごされていますか?
 
奥さま:家族でいるときはリラックスして過ごしています。無垢の木の床は冬でも冷たくないので、床に座ったりごろごろしたりするのも気持ちいいです。ほとんどダイニングテーブルかソファのまわりにいます。娘もソファで本を読むか、ダイニングで宿題をしていることが多いですね。
 
ご主人:私たちの仕事のパートナーは、子どものことも受け入れてくれる方が多いので、娘が学校から帰ってくると、私たちがミーティングをしているところに自然体で混ざってしまうことがあります。あまり家族の時間、仕事の時間を分けないのが私たちの暮らし方ですね。


 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 109.32㎡
  • 間取り: 3LDK+α(土間)
  • 既存建物竣工年: 1978年
  • リノベーション竣工年: 2015年

花壇にはさまれた長い階段を上った高台に建つ。1階は玄関から続く広い土間があり、ウッドデッキや庭が広がる。土間に沿って、引戸で開閉することで仕切ったりつなげたりできる2つの空間がある。玄関脇にはオフィスとして使っている個室もある。2階はまるごとLDKのワンルーム状の空間と水まわり。特注の大きな窓からは見晴らしの良い景観が広がり、テラスも設けられている。