お宅拝見

優しさと無骨さ<2/3>



海外のインテリアサイトから、
トータルで千枚以上集めた写真を参考に。



——LDKの一角にある子ども部屋は、路面にあるお店のような雰囲気ですね。壁、床、天井が白で、黒の木枠の窓があって、入り口が斜めになっていて、ここだけちょっとパリっぽいテイストのように感じます。

ご主人:入り口は斜めにすることで、キッチンから中の様子が見えやすくなるし、見た目の印象も変わった感じになりますよね。思い切って遊び心のある空間にしたかったので、いろいろと発想を膨らませて、私たちからもアイデアを出しました。

奥さま:アイデアを出すために、雑誌やネットなどで情報収集したのですが、海外のインテリアのサイトなどはとても参考になりました。イメージを設計者さんに伝えるために、写真をクリッピングしていたのですが、トータルで千枚以上集めたと思います。

——子ども部屋の空間は、部屋外の壁も室内の空間も真っ白で、とても洗練されていますね。

ご主人:子どものものは、おもちゃや絵本などカラフルなものが多くなりがちなので、空間はシンプルなほうがいいと思ったんです。実際、ものを置いてみるとちょうどよい感じになっています。

 
 

——照明のセレクトや使い方も一つ一つこだわりを感じます。キッチンの照明の「TAMA RIVER」のサインも効いていますね。窓側の照明器具はガス管ですよね? 中に配線が通っているのですか?

ご主人:そうなんです。もちろんガス管としてはダミーです。通常は壁の中に隠れるものですが、インダストリアルな感じが気に入っています。赤いハンドルで調光できるようにしたかったのですが、それは無理でした(笑)。

 

——ダイニングテーブルの上には、複数の電球が吊るされていますが、大きさも高さもランダムで、絶妙にコーディネイトされていますね。これは入居してから、整えられたのですか?

ご主人:はい。照明器具はネットなどで購入したものです。こんな雰囲気にしたくてパイプを設置し、コードを巻き付けて長さを調整しました。部分的に見ていると良くても、全体で見るとしっくりこなかったりして、なかなか難しかったのですが、何度もやりなおして、現在の状態に落ち着きました。

 

——Lさんご夫妻の家づくりは、ファッションのコーディネイトのようですね。とても自由な感覚で、好きなテイストを盛り込んで、家全体をつくりあげていらっしゃるように感じます。

奥さま:一番のポイントは全体の統一感とバランスだと思います。アクセントや差し色になるものを入れてみたり、ちょっと崩してみたり、そういう意味ではファッションの感覚に近いかもしれません。

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 72.82㎡
  • 間取り: 2SLDK
  • 既存建物竣工年: 1987年
  • リノベーション竣工年: 2015年

玄関から続く通路の左右に、主寝室とウォークインクローゼットがある。通路の先のドアを入ると、対面式のオープンなキッチンを中心としたLDKが広がる。子ども部屋はLDKの一角に設けられており、間口はオープンになっている。洗面室と浴室が収まる水まわりへは、LDKからアクセスする。洗面室にはもう一つドアが設けられ、キッチンへとつながる回遊性のある間取りになっている。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ
    「リノサポ」コンサルタント 大嶋亮


    宅地建物取引士/既存住宅アドバイザー

    兵庫県生まれ。商空間の設計施工会社で営業、現場管理、設計などを経験。その後、建築設計事務所へ転職し住宅・店舗設計を担当。2008年に株式会社リビタへ入社。
    リノベーションの得意な不動産コンサルタントとして、建築的な知識・目線、不動産知識・経験則を活かした売却戦略や賃貸など中長期的な目線で、一人ひとりに最適な暮らし方や住まい方を提案いたします。