お宅拝見

優しさと無骨さ<1/3>

新居への引っ越しと同じ時期に、息子さんの誕生を迎えたLさんご夫妻。映像関連のお仕事をされているご主人と、ジュエリーデザインをしていた奥さまは、とてもセンスがよく、お二人ともイラストやアートワークが得意。時代感覚あふれるテイストを盛り込んだ、リノベーション空間が出来上がった。



露出させたコンクリートの躯体に、
相性の良い床やキッチンをセレクト。



——Lさんは、以前も中古マンションを購入してリフォームして住んでいたそうですが、なぜ再びリノベーションをしようと思ったのですか?

ご主人:前の家は9年前に購入しましたが、床や壁紙を新しくした程度のリフォームでした。その頃とは好みも環境もかなり変わっていると思います。インテリアが好きで、インターネットや雑誌を見ているうちに、リノベーションへの夢がふくらみ、どうしても一から全部自分で好きなように家をつくってみたくなったのです。子どもを授かったことで、住む街や空間もがらりと変えて、生活を一新したいという気持ちもありました。



——LDKは、家というよりカフェのようなかっこいい空間ですね。全体的にざっくりとした武骨な雰囲気に仕上がっていますが、テイストはどのように決めていったのですか?

ご主人:天井や壁をスケルトンにして、コンクリートの躯体を露出させたいというのが一番の希望でした。床についても、コンクリートとの相性を考えて選びました。凹凸感のあるバーンオークというフローリングは、ナチュラルなエイジング加工が施され、経年したワイルドな風合いを出したものです。



奥さま:キッチンはオールステンレスが希望だったのですが、これも、コンクリートとの相性を考えて選んだものです。対面式のキッチンはIKEA。壁側の作業台や吊戸棚は業務用です。

 

——吊戸棚の間にあるパイプスペースも、突起物になってしまうところを、チェスナットのフローリングを張って、上手くアクセントにしていますね。
 
ご主人:数カ所に色を塗ったフローリングを入れています。赤、青、黄の原色をどこかに取り入れたかったので、差し色的に使いました。


 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 72.82㎡
  • 間取り: 2SLDK
  • 既存建物竣工年: 1987年
  • リノベーション竣工年: 2015年

玄関から続く通路の左右に、主寝室とウォークインクローゼットがある。通路の先のドアを入ると、対面式のオープンなキッチンを中心としたLDKが広がる。子ども部屋はLDKの一角に設けられており、間口はオープンになっている。洗面室と浴室が収まる水まわりへは、LDKからアクセスする。洗面室にはもう一つドアが設けられ、キッチンへとつながる回遊性のある間取りになっている。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 大嶋亮



    宅地建物取引士/既存住宅アドバイザー

    兵庫県生まれ。商空間の設計施工会社で営業、現場管理、設計などを経験。その後、建築設計事務所へ転職し住宅・店舗設計を担当。2008年に株式会社リビタへ入社。
    リノベーションの得意な不動産コンサルタントとして、建築的な知識・目線、不動産知識・経験則を活かした売却戦略や賃貸など中長期的な目線で、一人ひとりに最適な暮らし方や住まい方を提案いたします。