お宅拝見

ヴィンテージマンションとインテリア<1/3>

散歩が趣味で、リノベーションの物件を探すときも、歩きながら周辺環境を観察し、街の雰囲気にもこだわったというIさんご夫妻。友人を招き、料理上手なご主人が腕を振るって、食事とワインでおもてなしすることも多い。そんなライフスタイルに合わせて、リノベーションされた空間とは?

 

リノベーションでは変えられない、
街と建物の雰囲気で物件を選ぶ


——この物件は、ヴィンテージマンションですね。エントランスや廊下などが重厚な造りで、都心ですが緑が多く、静かな環境です。リノベするにあたって、どうしてこの物件を選んだのですか?

ご主人:リノベーションで変えられない街や建物の良さを重視して選びましたが、直感によるところが大きいです。実は物件探しにはすごくこだわりました。散歩が趣味なので、「Google Map」に見たい物件の地図を登録しておき、週末に歩きながら街と物件の外観を見に行くことを繰り返しました。多いときには1日に15件くらい、約2ヶ月かけて120件ほどみましたかね。

——それはすごい数ですね。そこまで見てもピンとこなかったということですか?

ご主人:その中で5件ほど内見しました。私はものすごく調べるタイプなんです。調べ過ぎると直感よりロジックが勝ってしまって、もっといいものがあるのではないかと、決められなくなる。でも、中古物件はすぐに決まってしまうので、どんなに知識があっても即決する用意をしておかないと、自分たちにとって最高の物件を逃すことになると思うんです。そこを妻の決断力が補ってくれました。

奥さま:この物件は、築年数が経っていますが、素の良さが出てくる年代でもあると思うんです。しわくちゃでもきれいなおばあちゃんのような、そんな印象を持ちました。あと、エリアと広さを考えると、築古ゆえの割安感も魅力でした。これは絶対に決めるべきだと、夫を説得したんです。

ご主人:今では感謝しています(笑)。

——街の雰囲気にもこだわられたということですが、それはどうしてですか?

ご主人:都心の便利な場所ということは決めていたのですが、エリアは絞っていませんでした。どの街にも良さがあるというのが私たちの考えで、エリアを決めずに、ご縁のあった街に合わせて住みこなしていければと思っていました。だから街の特徴や魅力をつかむことが大事だったんです。

奥さま:散歩していて楽しい街に住みたいと思っていたし、外食も楽しみたい。素敵な店があるなど、街から刺激を得られることも求めていました。

ご主人:まったく馴染みのないエリアだったし、高級なイメージがあったので、まさか白金に住むことになるとは思ってなかったのですが。

——住んでみてどう感じていますか?

ご主人:静かで落ち着いていますね。70代くらいの高齢者が多いけれど、30代も増えているらしいです。同じマンションの住人の方も、フレンドリーで親切な方が多く、若い層を中心に交流が盛んになってきています。先日7年ぶりに懇親会が行われ、私たちも参加しました。

奥さま:白金から20分も歩けば、恵比寿、六本木、麻布十番、広尾などの賑やかなエリアに出られます。休日に散歩と買い物をセットにしていろいろな街に出かけるのが、最近の楽しみです。これからも変わっていく街と、コミュニティを楽しんでいきたいと思っています。
 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 65.67㎡
  • 間取り: 1LDK
  • 既存建物竣工年: 1979年
  • リノベーション竣工年: 2013年

玄関を入ると広めの土間があり、入ってすぐにトイレが設けられている。通路に沿って、十分な広さがあるウォークインクローゼット、水まわりがあり、完全な個室となる寝室がある。残りの空間はLDK。対面式のキッチンとダイニング、リビングはつながっており、広々としている。リビングの窓側には、ご夫妻が2人で並んで使える、つくり付けのデスクもある。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ
    「リノサポ」コンサルタント 大嶋亮


    宅地建物取引士/既存住宅アドバイザー

    兵庫県生まれ。商空間の設計施工会社で営業、現場管理、設計などを経験。その後、建築設計事務所へ転職し住宅・店舗設計を担当。2008年に株式会社リビタへ入社。
    リノベーションの得意な不動産コンサルタントとして、建築的な知識・目線、不動産知識・経験則を活かした売却戦略や賃貸など中長期的な目線で、一人ひとりに最適な暮らし方や住まい方を提案いたします。