お宅拝見

ワンルームと動くロフト<1/3>

3歳ともうすぐ1歳になる娘さんたちのことを、最優先に考えたTさんご夫妻は、子どもたちが走り回って、すくすく育つ家をつくることに。ほぼワンルームの広い空間で、お姉ちゃんは元気に走ったり踊ったりと天真爛漫。もうすぐ姉妹2人の賑やかな追いかけっこが始まりそうだ。



ロフトを移動して、壁をつくれば、自由な間取りで個室を増やせる

——68㎡をほとんどワンルームとして使われていますね。とても広々とした印象です。南側にバルコニーが開け、高層階で眺望も素晴らしい。抜けが良くて、より広く感じます。

ご主人:子どもたちが走り回って、すくすくと育っていくような間取りにしたいということが一番の希望でしたからね。物件を選ぶときは、風通しや日当たりの良さも決め手となりました。

奥さま:まだ子どもが小さいので、日中は私と娘2人がいつも一緒に過ごしていて、しばらく個室は必要ないと考えています。部屋を細かく分けると狭く感じるし、余った空間に不要な物を置いてしまうと思うんです。物を増やさずすっきり暮らしたいということもあったので、ワンルーム的な空間が理想でした。

 

——ゆるく空間を間仕切っているのは、玄関側にあるロフトですね。周囲は黒板塗料で塗装され、上が畳のスペース、下が収納。このロフトがベッドスペースや水まわりへの動線の間仕切りになっているんですね?

ご主人:このロフト、実は動かすことができるんです! 今は玄関に近いところに設置していますが、将来的にはもっとバルコニー側に移動させて壁をつくって、子ども室を設けることも想定しています。

——そうなんですね! かなり大きなロフトですが、床に止めたビスを外すと動かすことができるとは!驚きました。お子さまの成長や生活の変化にあわせて、いろいろな間取りのバリエーションが考えられそうですね。

ご主人:暮らしてみないと分からないことも多いと思うので、あまり決め込まず、家具や物、間仕切りなどを必要最小限にしました。今は不必要なものがない状態。将来はいかようにでも変更することができ、マイナスではなくプラスにしていく家になっていると思います。

奥さま:子どもが何を言い出すか、成長してみないと分かりませんよね。両親がよく泊まりにくるので、ロフトの上の畳スペースは、今のところ客室として使っていますが、ここを子どもたちのベッドスペースにすることもできるし、娘2人なので完全な個室は必要ないかもしれません。

ご主人:10年後くらいに、そのときの状況に合わせて決められればいいですね。「個室が欲しい」と言い出して、壁をつくったとしても、娘たちが独立したらまた壁を撤去しようかなとか。将来動かせるロフトがあることで、気楽に考えることができますね。

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 68.28㎡
  • 間取り: 1ROOM
  • 既存建物竣工年: 1987年
  • リノベーション竣工年: 2013年

玄関側に大きめの土間があり、室内窓のある壁で土間と居室を切り分けている。壁はここだけで、可動式のロフトで空間を間仕切っている。浴室は玄関の脇にあり、トイレ、洗面、キッチンが壁に沿って並ぶ。バルコニー側にはリビングに面したシンクと一体型のダイニングテーブルがある。オープンでゆったりとしたキッチンは、家族が集う中心となる場所。バルコニー側の窓に面したご主人のワークスペースもある。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ
    「リノサポ」コンサルタント 桜庭伸也


    宅地建物取引士/住宅ローンアドバイザー

    不動産仲介会社にて、法人向け・個人向けの仲介業務を従事したのち、2011年よりリノサポコンサルタントへ。
    不動産の王道を熟知しながらも、クリエイティブマインド溢れる稀な仲介マンとして「売主様」と「買主様」、「お客様」と「物件」など、常に両者を気持ちよくつなげる「仲介」を大事にしています。自身のリノベーション体験をもとに、お客様と等身大でお話ししながら、暮らしづくりの提案をいたします。
  • 設計

    ETLA design
    川上賢次