お宅拝見

渡り廊下と並ぶ教室<2/3>



家族のプライベートを確保しつつ、適度な距離感でつながる関係性

——大人の作業スペースは、腰高のパーティションで仕切られ、LDKや渡り廊下とつながるオープンな空間となっていますが、ここを個室にしなかったのはなぜですか?


ご主人:完全に区切ると狭くなるので、セミパブリックを目指しました。子ども室も、パブリックに接する面に室内窓を設け、お互いの気配が伝わるような関係性にできればと考えました。窓を設けることで採光と通風もよくなります。

——リビングダイニングからキッチン、洗面室、浴室、玄関へとつながる、回遊性のあるプランも、風通しや抜け、各空間に光を取り入れることに役立っているのではないですか?

ご主人:玄関から風がまわって、2面ある開口へと風が抜けて気持ちがいいですね。最上階の角部屋で抜けもいいし、天井も屋根の勾配なりに傾斜していて、平屋のような居心地も感じます。



——渡り廊下が象徴的に一段高くなっていることも、子ども室とリビングをゆるやかに区切る仕掛けですね。引戸が開いていても、段差が緩衝帯となって、つながりながらプライベートが保たれている印象を受けます。

ご主人:子どもたちも大学生と中学生なので、プライベートは確保してあげたいと思っています。でもあまりこもってほしくはない(笑)。渡り廊下があることで適度な距離感となっているのもあるかもしれません。

奥さま:一段上がった渡り廊下は、ベンチのように腰かけることもできるし、額装した絵を飾ったりするギャラリーのような空間としても楽しんでいます。ソファの裏の空間などは、その分をなくせば部屋を広くできるし、無駄なようにも感じますが、この空間があることで広がりや開放感が出るのではと思います。あえて何も置かずに、空間の余白をキープしていきたいと思います。
 

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  • 専有面積: 96.55㎡
  • 間取り: 3LDK
  • 既存建物竣工年: 2003年
  • リノベーション竣工年: 2013年

玄関からバルコニーまで続く渡り廊下に沿って、2人のお子さまの個室を配置。LDKから続く大人のワークスペースは、パーティションで仕切ってオープンに。リビングダイニングとキッチンは、L字に連なり、洗面室や浴室を経て、玄関へとつながる回遊性のある間取りとなっている。構造壁で仕切られた個室は小上がりの和室にして、ご夫妻の寝室として使用している。

PROJECT MEMBER

  • 株式会社リビタ
    「リノサポ」コンサルタント 森本寛之


    宅地建物取引士/二級建築士

    新築住宅を専門とする設計事務所、商業コンサルティング会社、デベロッパーを経験ののち、2008年に株式会社リビタへ入社。リノサポコンサルタントへ。
    「不動産」と「建築」。2つの職能・領域を横断しながら、お客様に最適な選択を提案いたします。都心で希少な100㎡を超える邸宅マンションを紹介するサービス「R100 TOKYO」も担当しております。
  • 設計

    株式会社キャンプサイト