お宅拝見

子育てとDIY<1/3>

1歳のお子さまがいるKさんご夫妻は、子育ての場所として腰を落ち着けて永く住むことを考え、
この物件を選んだ。
仕上げの素材にこだわってリノベーションを進め、壁と天井を自分たちで塗装することに……。
思いのほか大変だったというDIYには、たくさんのメリットがあったという。


  

アトリエや作業場として活用するLDKから連なる広い土間


——玄関やLDKとひと続きになった広い土間がとても印象的ですが、ここはどのように使っていますか?

ご主人:趣味で彫刻の作品をつくっています。制作中は木くずが出たり汚れたりするので、床を土間にしてアトリエのように使おうと最初から計画していました。DIYをする機会も多いので、作業のときにも土間スペースがとても役に立っていますね。

——DIYとは? 具体的にどんなものをつくったのですか?

ご主人:ダイニングテーブルは自作したものです。天板は木材屋さんにオーダーでつくってもらい、鉄脚は自分で溶接しました。

——溶接をDIYで!?

ご主人:たまたま溶接ができる友人がいて、場所や道具を借りることができたから。とても大変でしたけれど。

奥さま:リノベーションをしたときも、予算を調整するために、DIYで壁や天井を塗装したんですよ。

ご主人:テクスチャーが残る壁にしたかったのですが、仕上げの素材にこだわると予算がオーバーしてしまう。そこで設計者の川上堅次さん(ETLA design)が、「自分で塗装することもできますよ」とDIYをすすめてくれたんです。

——壁と天井はすべて自分で塗ったのですか?

ご主人:コンクリートの躯体のところは全部。新たに造作した壁は職人さんに塗ってもらいました。LDKと土間は珪藻土、個室は断熱塗料を塗っています。

——珪藻土は塗るのが難しそうなイメージがありますが、すごくきれいな仕上がりですね。どのくらい時間がかかりましたか?

ご主人:毎週末、夫婦2人で作業をして3週間かかりました。珪藻土は粉の状態で購入して、攪拌機をレンタルして水と粉を練るところからです。この作業が結構大変でした。あと、天井に珪藻土を塗るのは予想以上に難しかったですね。終盤にさしかかってようやく上手に塗れるようになりました(笑)。

奥さま:自分たちで塗装をするのは大変ではありましたけど、壁が傷ついても「塗り直せばいいや」と思えるから、汚さないようにとか壊れないようにとか、神経質にならずおおらかに暮らせるのがいいですね。自分たちで手をかけた分、愛着もあります。

——珪藻土は調湿効果などが期待できますし、断熱塗料も住環境の向上に役立ちますよね。

ご主人:テクスチャーが気に入って選んだということもありますが、腰を落ち着けて永く住むつもりなので、素材の選び方で温度や湿度を調節できるならば、少しでも快適な空間にできればとも思いました。

奥さま:子育てをする空間でもあるので、なるべく良い環境で過ごしたいという思いはありますね。

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 65.24㎡
  • 間取り: 1LDK
  • 既存建物竣工年: 1979年
  • リノベーション竣工年: 2013年

既存の間取りは3LDK。
玄関を入ったところに広い土間をつくりご主人のアトリエに。
アイランドキッチンを中心としたLDKと土間はひと続きのワンルーム状となっている。
その奥に引戸で仕切る大きめの個室がある。
この個室は現在、セカンドリビングおよび寝室として使っているが、将来は壁をつくり、子ども室とする予定。
寝室はウォークインクローゼットへと続き、その先はキッチンへとつながる回遊型の間取りとなっている。

PROJECT MEMBER

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    株式会社リビタ 
    「リノサポ」コンサルタント 森本寛之


    宅地建物取引士/二級建築士

    新築住宅を専門とする設計事務所、商業コンサルティング会社、デベロッパーを経験ののち、2008年に株式会社リビタへ入社。リノサポコンサルタントへ。
    「不動産」と「建築」。2つの職能・領域を横断しながら、お客様に最適な選択を提案いたします。都心で希少な100㎡を超える邸宅マンションを紹介するサービス「R100 TOKYO」も担当しております。
  • 設計

    ETLA design
    川上賢次