お宅拝見

無駄を削ぎ落した空間に、古い桐たんすや和の設えをアレンジ<2/3>



無駄のないシンプルな仕上げに和家具やこだわりの和室をプラス


 
―マットなオイル仕上げのパインフローリングに、塗装風クロスというシンプルな仕上げですが、リビングにシンメトリーに並べた桐箪笥やキッチンの背面のカウンターとして利用している食器棚など、日本の古い家具を上手く合わせていらっしゃいますね。

Yさん:和のテイストが好きで、和家具を置くことは最初からイメージしていたので、古いものの素材感とリノベーションの仕上げの調和を上手く取れるように、素材やテイストを選びました。



―リビタが提案するパッケージ型のコース「スタイルリノベーション」の中から『Loft』を気に入られ、参考にされたとか。

Yさん:できるだけシンプルにしたかったので、イメージが近かった『Loft』をベースに、装飾性のあるものをそぎ落としていくことにしました。床や壁、オールステンレスのキッチン、タイルなどは好みに近いものでまとめられていたので、一から考えるより『Loft』を手がかりにし、カスタムしていったほうが、手間がかからずいいかなと。
 
―間取りは既存のものをベースに、リビングと隣の和室をつなげて広くし、玄関側の個室をスタイリッシュな和室に変更されました。この和室にはこだわりをお持ちだったのですよね。

Yさん:子どもの頃から賃貸での一人暮らし時代まで、ずっと和室に住んでいて、畳がない生活は考えられなかったんです。でも、普通の和室にはしたくなかったので、畳のデザイン、押入れ、格子戸の建具、床の間などのデザインやバランスにはこだわりました。ただ、決まり事が多い日本建築のルールが分からない中で、シンプルに仕上げていただくことを希望したので、本当にイメージ通りにできるのか不安だったし、最後の最後まで細かい寸法や収まりに悩みました。
 
―こだわりの和室はどんな風に使っていますか?

Yさん:着物を着るときやたたむときに使ったり、両親や親戚などお客さまが来たときに客間として使っています。限られた空間に布団が2組敷けるように押入れの下の空間を空けてもらったのですが、その結果、押入れと床の間のサイズバランスの調整に苦労しました。施工の途中で押入れのサイズを変更してもらったり、引き戸を開き戸に変更してもらったりと、色々ご迷惑をかけてしまいました(笑)。
 
―面積に限りがある中で、リビングとは居心地の異なる場所があるのは素晴らしいですね。和室にいると気分が随分変わるのでは?

Yさん:和室があることにより、心の余裕が生まれるのではないかと思います。私にとっては大切な場所になっていますね。キッチンと和室の間の壁に、型板ガラスと木枠の窓を設け、風や光を通すとともに、リビング側からも和室を眺めることができるのも気に入っています。

 
 

間取り・プランを見る

  • 専有面積: 51.57㎡
  • 間取り: 1LDK
  • 既存建物竣工年: 1985年
  • リノベーション竣工年: 2012年

玄関側に水まわりと個室、バルコニー側に対面式キッチンのリビングダイニング、和室があった2LDKの間取りをベースとして踏襲。水まわりやキッチンの位置は変更せず、リビングダイニングと和室を一つにつなげ、開放感のある広々とした空間とし、一角にベッドを置いて寝室スペースに。玄関側の個室はシンプルな和室に変更。キッチンと和室の間の壁には、採光と通風のための窓を設けた。

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