お宅拝見

求めていたのは適度な自由と、確かな納得感<3/3>

◎シーンを切り替える壁の色

回遊性のある間取りの動線に沿って、シーンが切り替わる場面やポイントとなる場所は、壁の一部の色や素材を変えて、90m2の広い空間に表情を与えています。リビングの一部や寝室へ続く廊下、ダイニングから見える子ども室の一部の壁には、光沢のある柄クロスを使用し、視線を誘導するポイントに。リビングは濃いめのグレーで落ち着いた感じ、ダイニングは淡いグリーンで明るい感じなど、それぞれの空間に合うクロスを選び、変化をつける工夫も。さらに、ダイニングと子ども室の境の壁には白いタイルを貼り、素材の違いでも変化をつけました。また、廊下にはアクセントになるデザイン性の高い照明を設置し、奥に空間が続いていることを知らせるサインのような役割を持たせています。

  

◎細かい所に予算を使い高級感を出す

床はヘリンボーンにしたいと思っていましたが、予算オーバーで断念。でも無垢を使うことにはこだわりました。広いリビングには幅広のもの、ダイニングには細目のものを選び予算を調整しています。天井をフラットにして配管などのごちゃごちゃしたものをしっかり隠し、チープさを押さえることにも気をつけました。タイルを割らず貼ることを徹底したり、幅木の色をクロスに合わせたり、建具にもクロスを貼って壁の一体感を強調したり、細かい所に予算を使い、見た目をすっきりさせることで、高級感のある空間に仕上がったと思います。フラットな天井を活かすため、ダウンライトは使わずペンダントライトをセレクト。照明が天井に美しく反射するので、夜も雰囲気のある空間になります。





―引っ越してきてから、変わったことはありますか?

家で過ごす時間が長くなりました。くつろげる場所がいろいろあるから、飽きなくて楽しいですね。午前中はリビングで過ごして、午後はダイニングへ移動。太陽の動きに合わせて、その時間帯でいちばん心地よい場所で過ごします。天気の良い日にはテラスに出て読書をすることも。以前はくつろげる場所がなかったから、家族で外食をした後はカフェでお茶を飲んでから帰宅していましたが、今は「家に帰ってお茶を飲もう」となりますね。
子どもの友達が遊びにきたときは、子ども室で遊びたがりますね。そんなときは引き戸をオープンにして、ママたちとダイニングでお茶とおしゃべりを楽しみながら、子どもの様子も見られるので安心です。

―今後やってみたいことはありますか?

近々リビングに新しい家具を置く計画があります。キッチンは既存のまま利用していて、まったく手をつけていませんから、棚や照明を買い替えて、好みの空間にしていきたいですね。クロスは5~10年のスパンで変えることになりますか、今度はどんなクロスを選ぼうか今から楽しみ。子どもが独立したら、子ども部屋をセカンドリビングとしてリノベーションしたいと思っています。和室にするのもいいですね。いろいろなことができるから、これからも長く住める家だと感じています。




 
文:村田保子/撮影:photographer 工藤朋子
 

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  • 専有面積: 90.83㎡
  • 間取り: 2LDK
  • 既存建物竣工年: 1991年
  • リノベーション竣工年: 2008年

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