お宅拝見

食事・家事・リラックス。すべて家族で共有したかった<3/3>

◎気持ちが切り替わる赤い壁

ご主人:壁を赤くすることはずっと決めていました! どこかアクティブな気持ちになれる赤を、空間と生活のアクセントにしたかった。ここは建築家や施工会社に困られるほど何度も塗りなおしてもらった。その分、他の内装に関しては、赤い壁が引き立つよう、チープに見えない程度の白くて安いものを用いて、全体のコスト的なバランスと、空間的なバランスをとりました。かけるところにかけて、かけないところには徹底的にかけない、そんなメリハリを意識しました。

◎趣味が見える土間

ご主人:趣味のサーフィンや自転車、ゴルフなどを、普通なら物置に入れられてしまうのだけれど、自分達のシンボルとして、見えるところ、手の近くに置いておきたかった。
 

赤い壁は空間のアクセントに。
趣味の道具を見せながら収納。

◎生活のアクセントとなるカラーセレクト

ご主人:玄関の赤い壁同様、色は白黒をベースにしながら生活のアクセントになる色を入れたかった。
 (トイレのオレンジ色)トイレにいる時間も無駄にならないよう、床をアクティブにいろいろ考えられるようなオレンジにしました。ここは建築家にも反対されましたが「どうしてもっ!」と言って押し切りました。
 (洗面所の水色)それぞれの色だけ拾ってくると喧嘩してしまうのですけど、全体的の空間としてバランスをとってうるさくならないようにしました。水色が際立つよう、隣の浴室は白だけでシンプルに仕上げています。
 

アクセントカラーが、シンプルな空間に彩りを添える。
左より、洗面室のブルー、トイレのオレンジ、浴室のイエロー。

◎既存を残した収納

ご主人:ウォークインクローゼットは既存のものをそのまま使っています。パイプも錆を磨いてもらってそのまま。収納も、使うのは妻と私だけなので余計な扉をつけていません。その代わり、別の部分の壁紙を少しいいものを使ったり。 自分たちのやりたいことを全て出し切ったら、「家が建たないんじゃないか」ってくらいの金額になってしまって・・・。それから妥協できるところを見つけて、普通だったら設計者に全て任せてしまうところも、自分たちで直接メーカーにサンプルをもらいにいったり、キッチンもショールームを回って決めました。


既存のウォークインクローゼットをそのまま活用。余計な扉を無くして寝室と一体化。
S夫妻が集めた素材のサンプル。

―引っ越してきてから、変わったことはありますか?

主人:掃除をマメにするようになりました。自分たちで選んで創った家だから、自然と大切に使うようになった。それと、こどもの遊び方もかわりました。 前の家では小さな部屋で絵本を読んでいたのですが、広いリビングをつくったことで、駆け回ったり、プラレールをつなげたりして広さを活かしきって遊んでます。あと、妻が来週からサーフィンをはじめます! 私もサーフィンはブランクがあったのですが、環境の変化を期に、今は必死にブランクを取り戻すため週末はできるかぎり海に行っています。生活環境、空間が基盤となって、プライベートにゆとりが生まれたのだと思います。


 
文:森本寛之(ReBITA)/撮影:photographer 工藤朋子
 

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  • 専有面積: 90.83㎡
  • 間取り: 2LDK
  • 既存建物竣工年: 1991年
  • リノベーション竣工年: 2009年

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