まちのくらし

学芸大学のくらし-“暮らしやすさ”と“おしゃれ”のあいだにある街

東急東横線「学芸大学」駅エリア。駅から東西に広がる商店街と高架下には、スーパー・薬局・本屋・銀行など暮らしに必要なお店が並び、駅から離れた住宅街のなかには、個人が経営する古着店・花屋・カフェなど店主のこだわりが楽しめるショップが点在しています。

8年前に学芸大学エリアで中古マンションを購入し、リノベーションをして暮らしているCさん。東横線ならではの落ち着いた雰囲気と生活環境の整った街の便利さに惹かれて、このエリアから離れられなくなったと言います。一人暮らしの時からこのエリアで暮らし、結婚して子どもをもったいま、「きちんと空が見えるくらいの、都心からの距離も好きになった」という一児のママ・Cさんに、学芸大学エリアの魅力について聞きました。

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[ Cさんご家族プロフィール ]

・家族構成:夫婦、子ども1人(4歳)
・職業: ご主人 会社員、奥さま 会社員
・趣味: ご主人 アウトドア、奥さま 食べることや手作りいろいろ

(住まい概要)
・専有面積:47㎡
・間取り:1LDK
・リノベーション竣工年:2010年
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『カヌレ』の概念を変える? 学芸大学住人が通うオーガニックカヌレ店

Cさん:学芸大学はスイーツで有名なお店が点在していて、甘いもの好きにはたまらないエリアだと思います。バウムクーヘンで有名なマッターホーンやレーズンサンドの小川軒、ヒグマドーナツやタケノとおはぎは行列ができるときもあって、お持たせには困りません。私が家族用のスイーツを買いに行くのが、マッターホーンの系列店で、製菓材料のお店『フォンテーヌ』。ここは、マッターホーンのバウムクーヘンやケーキの切れ端が安く買える、学芸大学住人のあいだでも“知る人ぞ知る”お店です。

最近発見して、私のカヌレの概念を変えたお店が『カヌレ専門店 Dans la Poche(ダンラポッシュ)』です。このお店のカヌレを初めて食べたとき、本当に美味しくてびっくりしました!


オーガニックワインとカヌレのマリアージュを楽しんでほしいという思いから、ディスプレイにはワインボトルやグラスが使われている


Cさんオーガニックの小麦粉や甜菜糖をつかっているので子どもにも安心して食べさせられるし、三角形のおしゃれなラッピングなのでお持たせにもぴったりです。
駅から離れている“陸の孤島感”があるエリアにあるのですが、そういう場所だからこそ、『Dans la Poche』のように、こだわりを持ってチャレンジをするカフェや古着屋がオープンしはじめて、面白くなってきたエリアです。


種類は、プレーンと日替わりの2種類。外はカリッとして中はふわふわの絶品カヌレ

●施設情報
Dans la Poche(ダンラポッシュ)
住所:東京都目黒区中町1-36-6
営業日:土曜日・日曜日・祝日
営業時間:11:30-18:00(売り切れるまで)
https://danslapoche.shop/


それぞれに個性を発揮する、小さな本屋が面白い


Cさん:駅前に『流浪堂』という古本界では有名な古本屋さんがあります。ここはいつもわくわくする本に出会えるのと、ディスプレイが斬新で好きです。他にもこのエリアは、流浪堂のような面白い本屋さんや器やアートを扱うギャラリーがいくつかあって、最近わたしが好きなのが『SUNNY BOY BOOKS』です。古本と新刊を扱っていて、珍しいZINEにも出会えます。定期的に作家さんの個展や展示会をしていて、子どもと行けそうなイベントも多いから週末にふらっと立ち寄ることが多いです。


『SUNNY BOY BOOKS』の外観。5坪の店内には、幅広いジャンルの新刊・古本が並んでいる
 

Cさん:『SUNNY BOY BOOKS』もそうですが、このエリアは散歩をしているだけでいろんなもの・ことに出会えます。本を見たあとに店主が選んだ作家の個展を見られたり、お茶をしに行ったカフェで、こだわりの作家ものの器に出会えたりする。生活の延長上に、きちんと人の手でつくったものを気楽に楽しめる住環境があるのは良いなと思うんです。高価すぎるものではなく、暮らしを心地よくしてくれるもの・ことが住んでいるエリアで見つかるのが、私がこのエリアを好きな理由の一つです。


店主の目利きで開催されるイベントは見どころが多い。ふらりと訪れて、じっくり楽しめる小さな本屋

●施設情報
SUNNY BOY BOOKS
住所:東京都目黒区鷹番2-14-15
営業時間 12:00-20:00
休み:金曜日
http://www.sunnyboybooks.jp/


1年中子どもと遊べる『林試の森公園』


Cさん:家族ぐるみのお友達とよく遊びに行くのが『林試の森公園』です。この公園はもともと林業の試験場だったので、きれいに整備された公園というより、都心とは思えない鬱蒼とした森が楽しめます。珍しい樹木もあって野鳥もやってくる。都心でこの自然は貴重です。春はお花見をしたり、夏はじゃぶじゃぶ池で子どもを遊ばせたり、プチトレイルランニングをイメージして走ったり、1年中便利に使っている公園です。


100年以上の樹齢をほこる巨木が複数見られる『林試の森公園
。芝生広場にある“大きなクスノキ”が有名


春はお花見客で賑わうほか、団体キャンプ体験ができるデイキャンプ場もあり、1年を通して多くの人が利用している

●施設情報
林試の森公園
住所:目黒区下目黒五丁目、品川区小山台二丁目
アクセス:東急目黒線「武蔵小山」徒歩10分、東急東横線「学芸大学」駅徒歩20分


目黒通りのバス便と、“お月様”が見える商店街


Cさん:交通手段が選べるのも、このエリアの良いところです。自転車なら、駒沢公園や世田谷公園・中目黒・代官山ぐらいまでなら日常生活圏です。また、電車なら学芸大学駅から東横線で渋谷や横浜、副都心線で明治神宮前、新宿や池袋、中目黒で向かいのホームの日比谷線に乗り換えれば、恵比寿・六本木・銀座・秋葉原までほぼ直通で行くこともできるし、目黒通りから出ているバスで目黒駅まで行って、そこから山手線や東京メトロ南北線、都営三田線で移動することもできます。日常で山手線がつかえるのは、このエリアで生活してとても便利だと気がついた点です。



Cさん:一人暮らしから夫婦二人になって、今は子育て中3人暮らしですが、家族を持って改めて学芸大学エリアは何でも揃うと感じています。目黒通りにある大きなAEONには子育てに必要なものが揃っているし、『FOOD COMPANY』を筆頭にオーガニックな食材や国産ワインを豊富にそろえるグロッサリーストアや、ちゃんと美味しいキッズフレンドリーな飲食店も多いです。老舗のお店はきちんと残りつつ、新しいチャレンジをするお店も増えているから、街に飽きません。仕事終わりに子どもと商店街を歩いて帰るとき、『今日のお月様は満月だね』とか『夕焼けがきれいだね』とか空を見て話しながら歩くことが多いんです。都心ながらも空が広くて、子どもと何気無くこんな会話ができるというのも、私がこの街を好きな理由です。


学芸大学駅を降りて商店街を歩いていると、多種多様な人と行き交います。普段着で気取らずに歩ける街だけれど、センスがよくて行きつけにしたいお店にもたくさん出会える……街を知るほどに、魅力を見つけていけるのが学芸大学エリアの特徴です。一人暮らしからDINKSへ、そして4歳の女の子の母親になったCさんが「一度暮らしたら離れられない」という街の魅力は、暮らしやすさとセンスの良さの絶妙なバランスにありそうです。

 
interview_ 石川歩

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コンサルタントから耳より<学芸大学エリア>情報

東急東横線「学芸大学」駅は、都心への抜群のアクセスの良さと賑やかな商店街が特徴の、人気のエリア。新築マンションの供給が少ないため、中古マンションを選択肢にいれて探す方が多いエリアです。

新築マンションの坪単価(お部屋1坪当たりの金額)が約350~450万円、中古マンションでは約250~380万円となっています。70㎡の新築マンションを購入しようとすると物件価格で約7,400~9,500万円です。一方、中古マンションで、同じ70㎡のマンションを購入しようとした場合には約5,300~8,000万円と、数百万円のリノベーション工事を加えても、新築マンションよりコストメリットのあるカタチで購入できます。

また、単身世帯からファミリーまで幅広い層に人気の街なので、将来売ったり貸したりしやすいエリアでもあります。駅に近いエリアは賑やかな商業エリアと低層の住宅街。古くからのお屋敷やコンパクトな戸建てに混じって、旧耐震基準の物件やコンパクトな物件が多く、駅徒歩10分以内でのファミリー向けの新耐震マンションはとても貴重です。このエリアで住宅購入を検討する場合、駅近にこだわるなら旧耐震基準まで条件を広げ、新耐震基準にこだわるなら駅徒歩を柔軟に考える、(ご予算次第ではありますが)そんな条件整理が必要そうです。

ただ、駅徒歩15分でも根強い人気があるのがこのエリア。目黒通りを超えた碑文谷エリアや、駒沢通りと野沢通りの間の下馬エリアは、目黒区碑小学校や世田谷区中丸小学校など、有名学区エリアでもあり、閑静な住宅街ながらバス便も充実でファミリーに人気です。