まちとのつながり方

広尾のくらし-“意外にも”が多い街

有栖川宮記念公園を中心に、大使館や高級マンションが立ち並ぶ日本屈指の高級住宅街・広尾。主要通り沿いにはオープンテラスのあるカフェが連なり、晴れた日のテラスで道ゆく外国人家族を眺めながらコーヒーを飲んでいると、まるで海外で暮らしているような気分になる街です。

今回は広尾に暮らして4年、「有栖川公園に一歩足を踏み入れたとき、私はこの街に住もうと決めた」というIさんに話を聞きました。

 
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[Iさんプロフィール]

・家族構成:2人暮らし
・職業:会社員
・趣味:スポーツ鑑賞
(住まい概要)
・賃貸マンション
・専有面積:45㎡ 
・間取り:1LDK
・リノベーション竣工年:2014年 
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実は広尾にも銭湯がある。80年以上の歴史を持つ『広尾湯』。 

Iさん:広尾は高級住宅街というイメージがあって、それは確かにそうなのですが、実は広尾に銭湯があるというと皆さんけっこう驚かれます。広尾駅から歩いてすぐの場所にあるレンガ張りの外観で、80年くらい前から営業しているという老舗の銭湯です。少し前にリニューアルをして、脱衣所も浴室もとてもきれいになりました。

【広尾のくらし】広尾の老舗銭湯「広尾湯」外観

Iさん:流行にのって(笑)、私もサウナにハマっています。広尾湯にはサウナはありませんが、天井高があって気持ちのいい空間です。広い湯船に入りたくなったときに、近所にこんな銭湯があるとフラっと立ち寄れて良いんです。

●施設情報
広尾湯
住所:東京都渋谷区広尾5-4-16
営業時間:15:00−24:00
休み:水曜日


ノスタルジックな商店街のあるまち広尾

Iさん:広尾の前は武蔵小山に住んでいました。私にとって広尾と武蔵小山は似ていて、どちらの街も商店街があって、店主の顔が見える小さなお店が多い。武蔵小山では、お気に入りのお店を見つけるとしばらく通って、店主やお客さんと仲良くなるという暮らしのスタイルが気に入っていたのですが、広尾でもそんな暮らし方が実現できるお店が多いんです。

【広尾のくらし】ノスタルジックな商店街「広尾散歩通り」

Iさん:意外かもしれませんが、広尾には『広尾散歩通り』という古い商店街があります。煎餅屋さん、おもちゃ屋さん、果物屋さんなどが並んでいて、ノスタルジックな雰囲気があります。各店の品揃えが住人にフィットしていて、毎日たくさんの人が買い物をしている“生きている商店街”です。広尾の買い物というと、高級スーパーを浮かべる人も多いと思うのですが、実は暮らしに寄り添った商店街があって住みやすい街です。

【広尾のくらし】
【広尾のくらし】ノスタルジックな商店街「広尾散歩通り」


Iさん:広尾に暮らして分かったのは、広尾と言っても麻布十番がある港区寄りの広尾と、広尾散歩通りのある渋谷区寄りの広尾があるということです。港区寄りの広尾は皆さんがイメージするような高級住宅街ですが、渋谷区寄りの広尾は古い建物が残っていて、街全体に昭和な雰囲気が漂っています。ゆっくり歩いて、毎日何かを発見できるような趣のあるこの街が、私はすごく気に入っています。

広尾で見つけた、人生最良の焼きそば 

Iさん:渋谷区寄りの広尾にはたくさんの飲食店があって、美味しいものを開拓するのも広尾で暮らす楽しみの一つです。広尾に引っ越してから知ったお店で、私の“焼きそば感”を変えてくれたのが『coyacoya』さんです。ここの焼きそばは、これまで私が人生で食べた中でダントツに美味しい! 小さくておしゃれな中華料理のお店で、私は週に1〜2回は通っています。焼きそば以外にも何を食べても本当に美味しくて、広尾に引っ越してから一番よく行っているお店です。

【広尾のくらし】小さくておしゃれな中華料理のお店『coyacoya』

Iさん:coyacoyaは、カウンターメインの小さなお店です。小弥太さんというおじさまが1人で切り盛りしていて、調理場とカウンター越しに交わすコヤさんとの会話が最高に楽しいです。

●施設情報
coyacoya
住所:東京都渋谷区広尾1-6-6 第1三輪ビル 1F
営業時間:18:00-24:00
休み:日曜日・月曜日


すべてを癒す。広尾の中心・有栖川宮記念公園

Iさん:私の広尾で一番お気に入りの場所は、有栖川宮記念公園です。この公園に足を一歩踏み入れた瞬間に、自分の周りの空気が変わるのを感じられる、本当に気持ちのいい場所です。私は、最初に有栖川公園を訪れたときに、広尾に引っ越そうと決めました。


Iさん:有栖川公園にはいろんな散歩道があって、四季によって様々な木々や草花、鳥たちが見られます。池と小さな滝もあって、都心とは思えない自然があふれた空間です。犬の散歩をしているご家族も多くて、私のイメージですが、港区寄りからは大型犬、渋谷区寄りからは小型犬が散歩に来て、有栖川公園で仲良く混ざり合って遊んでいる(笑)。有栖川公園にいる家族はみんな笑顔で楽しそうで、本当に平和な光景があるんです。

【広尾のくらし】都会のオアシス『有栖川宮記念公園』

Iさん:広尾に暮らしていると、恵比寿や目黒、渋谷、六本木までは自転車で行けます。新宿や新橋行きなどバスの路線も多いので、東京の主要エリアはどこでも行きやすい。このアクセスの良さは、広尾暮らしのメリットだと思います。普段の買い出しから服や雑貨などの買い物まで、電車に乗らなくても暮らしが完結できるので、これからのwithコロナの時代に、ますますこの立地のありがたさを感じられそうです。
 

広尾が高級住宅街というのは確かな事実ですが、Iさんが4年間暮らして「もう、広尾から離れられない」という理由を聞くと、私たちが持っている画一的な高級住宅街のイメージとは違う側面に“べた惚れ”しているようす。広尾は、一つのイメージでは語りきれない魅力を持った街のようです。「自分には縁がない街」と考えず、気負いなく広尾に暮らしてみることをイメージしてみれば、豊かな生活が待っているかもしれません。
 
 interview_ 石川歩
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コンサルタントから耳より<広尾エリア>情報


東京メトロ日比谷線「広尾」駅周辺には、広尾商店街や、有栖川記念公園など、エリア内外からの来訪者にも愛される、穏やかで心地よい環境が整っています。また、インターナショナルスクールや笄小学校区など、子育て環境を重視する世帯からの注目度の高さも特徴です。
新築マンションの供給も少ないため、中古マンションを選択肢に入れて探す方が多いエリアです。
新築マンションの坪単価(お部屋1坪当たりの金額)は約550~700万円、中古マンションでは約400~600万円となっています。70㎡の新築マンションを購入しようとすると物件価格で約11,600~14,800万円です。一方、中古マンションで、同じ70㎡のマンションを購入しようとした場合には約8,470~12,700万円と、数百万円のリノベーション工事を加えても、新築マンションよりコストメリットのある形で購入できます。
広尾駅を最寄りとしたマンションは、バブル期に建築され、重厚感のあるマンションも多い印象ですが、もっと歴史の古い物件から築浅物件まで、築年数や、専有面積の大きさにもバリエーションがあり、幅広い検討が可能なエリアでもあります。一方で、単純に駅からの距離や、築年数だけでは相場が計れず、魅力的かつ人気の物件が多いのも特徴ですので、とても物件探しが面白いエリアであると思います。