くらし談義

暮らしを美しくデザインする「いいもの」づくり<5/5>
竹俣勇壱さん 金工作家

加賀百万石の時代から培われたものづくり精神が息づく街・金沢を拠点に活動する竹俣勇壱さんは、オーダージュエリーとカトラリーなどの生活道具を手がける金工作家。「食べる姿を美しく見せる使いづらいスプーン」など、竹俣さんがつくる道具は独自の美学が詰め込まれています。伝統や手工芸といった枠にこだわらず、「自分がいいと思うものづくり」に真摯に取り組み続ける竹俣さんに、ひがし茶屋街にある築200年の町家を改装したお店「sayuu」でお話を聞きました。

竹俣勇壱さんのお気に入り

お気に入りの場所

卯辰山公園「山野草園」
四季折々の草木のあり様を愛でるトリップスポット

竹俣さんが仕事の合間によく散策に訪れるという「山野草園」。自然のままの森に道を整備しただけのような野趣溢れる趣で、観光客で賑わうひがし茶屋街とは対照的に、静かな時間が流れる場所。金沢の市街地を一望できる卯辰山公園の内園として一般に開放されており、さまざまな草木の四季折々の表情を楽しむことができます。
 
卯辰山公園「山野草園」
石川県金沢市卯辰町
アクセス 北鉄バス望湖台下車、徒歩1分

お気に入りの家具

自作した作業台
「自分がいいと思うもの」に囲まれて仕事をする

「sayuu」の一角に置かれた作業台は竹俣さんの自作。脚はアメリカの古いテーブルの脚をモチーフに制作し、天板は床の間の床だった檜板、日本のアンティーク机の棚部分を乗せて製作したそう。打ち合わせ場所として使う茶室の茶釜などもオリジナルで製作。「仕事をする」という行為にも美学を持って臨む竹俣さんらしいエピソード。

お気に入りの道具

ブリヂストン「GRANDTECH GR-27H」
機能をカタチにしたロングセラーバイク
 
1970年代にブリヂストンから登場した折り畳み自転車。ワンタッチで折り畳みでき、マイナーチェンジを繰り返しながらも、基本構造を変えずに製造され続けているロングセラー。2018年4月現在の後継モデルは「トランジットスポーツG26」。竹俣さんは古いモデルを、車体のカラーやハンドルなどをカスタマイズして使用中。